第六十二話 八神家の思い出
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った瞬間、はやてはシグナム、ヴィータ、ザフィーラを連れて自室に避難した。
ヴィータ『は、はやて?そんなに震えてどうしたんだよ?』
ヴィータは布団を被ってガタガタと震えているはやてを見つめる。
はやて『あ、あかん…もうシャマルは終わりや…』
ヴィータ『え?』
賢『それじゃあ包丁を持って』
シャマル『ええ』
シャマルが包丁を持った時。
賢『待つんだシャマル。何だい。その包丁の持ち方は?』
シャマル『え?』
賢『そんな包丁の持ち方で食材が切れる訳無いだろ!!それくらい気づけワレ!!』
シャマル『(ワレ!?)』
シャマルは賢の発言に目を見開いた。
賢は包丁の持ち方を教えると今度はキャベツを出した。
賢『このキャベツを千切りにして』
シャマル『は、はい…』
シャマルはビクビクしながらキャベツを刻み始めた。
数十分後。
賢『…いくらなんでもあまりにも遅すぎない?』
まだキャベツを刻み終わらないシャマルに尋ねる。
シャマル『ええ、まだキャベツを千回刻んでないから…』
賢『ちょっと待って、まさか千切りを千回刻めばいいと思ってるんじゃないよね…?』
シャマル『え?違うの?』
賢『違うわああああっ!!!!』
賢が叫ぶと八神家が声の振動で揺れる。
はやて『ヒイイィィッ!!』
はやては布団を被り耳を塞いでいた。
ヴィータ『な、成る程…』
シグナム『こうなるのが分かっていたから主は必死に止めようとしたんですね…』
ザフィーラ『……』
守護騎士達が頬を引き攣らせながらシャマルの無事を祈った。
賢『次は大根をイチョウの形に切って!!』
シャマル『イチョウって…?』
賢『ふざけているのかい…?』
首を傾げるシャマルに対して再び放たれるどす黒いオーラ。
シャマル『ふ、ふざけてません!!い、イチョウ!?イチョウの形に切ればいいのね!?』
賢『分かってるなら聞くな!!』
シャマル『は、はいぃぃ!!(もう嫌あ…)』
シャマルが内心で半泣きになりながら賢の指導は続いた。
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