暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王デュエルモンスターズ 〜風神竜の輝き〜
第3章 新たなる好敵手
第11話 運命の邂逅
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場にいる目的は、自分達と同じ林間学校のはず。
それなのにその少年は、左腕にデュエル・ディスクを装着していた。
そう、彼が興味を持ったのは、紛れもなく南雲 遊雅その人だった。
新たなデュエリストとの出会いを求め、遊雅は森林公園に到着してから、ずっとデュエル・ディスクを装備しているのだ。

「あいつ、デュエリストか?じゃあ、燈輝が来週の練習試合で戦うのは……」
「十中八九、奴だろうな」
「おい燈輝、ちょっと絡んでみねーか?お前も興味あるだろ?」
「……そうだな。少しだけ話をしてみたいかもしれない」

3人の男子生徒は結論を出すが否や、狙いを定めた6人の集団への接触を図った。

◇◆◇◆◇◆◇

「おい、お前達、翔竜高校の生徒だよな?」

唐突に話かけられた遊雅達6人は、全く同じタイミングで声が聞こえた方を振り向く。
そこには、自分達が着ている翔竜高校のジャージと違うジャージに身を包んだ3人の少年がいた。
胸元に『A.C.S』と刺繍されている事から、アルカディア・セントラル・スクールの生徒なのだと瞬時に理解する。

「セントラル生か?何か用かよ?」

先陣を切って返答したのは遊雅だった。
セントラル・スクールの生徒との接触は、遊雅としても願ってもない事だったのだ。

「お前、デュエル・ディスクを持ってるって事は、デュエル部なのか?」
「ああ。来週は世話になる。そんで、そっちは3人ともデュエル部員か?」
「いや、俺だけだ」

2人の男子生徒の後ろに控えていた、もう1人の男子生徒が歩み出る。
鋭い目つきの少年だった。しかし、雰囲気はそこまで刺々しい物ではなく、むしろそれなりには接しやすそうな物腰に見える。

「ACS1年の、咲峰 燈輝だ。よろしく頼む」
「翔竜高校1年の、南雲 遊雅だ。こっちこそ、よろしく」

2人は握手を交わす。
その直後に、遊雅は笑みを浮かべながら、燈輝にこのように進言した。

「お前、デッキ持ってるか?持ってたらでいいが、ちょっと俺とデュエルしないか?」
「ああ、構わない。俺もお前の実力については、気になっていた所だからな」

燈輝は背負っていたリュックから手早くデュエル・ディスクとデッキを取り出す。
そしてディスクを左手に装着し、デッキをホルダーにセットした。

「ついて来てくれ。さっき開けた所を見つけたんだ。そこでやろう」
「ああ。って事でみんな、ごめん。ちょっとこいつとデュエルしてみたいんだ」
「僕は全然構わないよ。頑張って、遊雅!」
「結局こうなっちゃうのね……まぁ、私もいいわ。頑張ってね」
「おっしゃ、やっちまえ、南雲!」
「私もデュエル・モンスターズ見てみたかったんだ!頑張ってね!」
「ファイト!南雲君!」

6人はACSの生徒3人
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