決別
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
上がり大声で叫んだ。
「お前は……人が死んでなんでそんなことしか言えないのか!?お前は、人が死んでいくのをただ黙って見ておけって言うのかよ!?」
その言葉にゲツガも椅子から勢いよく立ち上がる。
「いいはずないだろ、そんなこと!!だがな、キリト!!現実っていうのは、自分の思いどうりに進むことなんてほとんど無いんだよ!!」
思いっきり叫ぶ。しかし、その後キリトが叫んだ言葉に堪忍袋の尾が切れた。
「お前に俺の何がわかるって言うんだ!!大切なもの一度も失ったことが無いお前に!!そんなことが言えるんだよ!!」
そういった瞬間、キリトの頬を力の限り思いっきり殴った。しかし、紫色の障壁に阻まれて拳はキリトに届くことは無かった。だが、衝撃だけは届くため、キリトは吹き飛んで壁に激突する。
「何も知らねぇ癖に知ったようなこと言ってんじゃねえ!!大切なものを俺が無くしたことが無い!?俺はとっくの昔に大切なものをなくしたことがあるんだよ!!大体、付き合いが長いからってお前が俺の何がわかるって言うんだよ!!」
「……痛ぇな」
キリトは冷ややかに言った。そしてこういって去っていく。
「お前に相談した、俺がバカだったよ。しばらく一人で居る」
そう言ってキリトは店から出て行った。その後、ゲツガは一人店で唇を噛み千切れるほど噛み、立ち尽くすことしかできなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ