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上がり大声で叫んだ。

「お前は……人が死んでなんでそんなことしか言えないのか!?お前は、人が死んでいくのをただ黙って見ておけって言うのかよ!?」

 その言葉にゲツガも椅子から勢いよく立ち上がる。

「いいはずないだろ、そんなこと!!だがな、キリト!!現実っていうのは、自分の思いどうりに進むことなんてほとんど無いんだよ!!」

 思いっきり叫ぶ。しかし、その後キリトが叫んだ言葉に堪忍袋の尾が切れた。

「お前に俺の何がわかるって言うんだ!!大切なもの一度も失ったことが無いお前に!!そんなことが言えるんだよ!!」

 そういった瞬間、キリトの頬を力の限り思いっきり殴った。しかし、紫色の障壁に阻まれて拳はキリトに届くことは無かった。だが、衝撃だけは届くため、キリトは吹き飛んで壁に激突する。

「何も知らねぇ癖に知ったようなこと言ってんじゃねえ!!大切なものを俺が無くしたことが無い!?俺はとっくの昔に大切なものをなくしたことがあるんだよ!!大体、付き合いが長いからってお前が俺の何がわかるって言うんだよ!!」

「……痛ぇな」

 キリトは冷ややかに言った。そしてこういって去っていく。

「お前に相談した、俺がバカだったよ。しばらく一人で居る」

 そう言ってキリトは店から出て行った。その後、ゲツガは一人店で唇を噛み千切れるほど噛み、立ち尽くすことしかできなかった。


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