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転生とらぶる
マブラヴ
0881話
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要があり、そのA-01連隊とやらにも相応の力を持って貰う必要はある……か。

「なら、そうだな。ニーズヘッグは無理だが、もう何人か出そう。……ただし、既に知っていると思うが、シャドウミラーの実働班のメンバーは全員が全員凄腕だ。折角のお前の直属部隊が泣きを見る事になるかもしれないぞ?」

 量産型Wでさえ、他の軍隊に出向けばすぐにでもトップエースと言えるだけの実力を持っているのだ。そして、シャドウミラーの実働班というのは、それ以上の技量を求められる。
 だが、そんな俺の言葉に夕呼は寧ろ望むところだとばかりに笑みを浮かべる。

『そうよ、絶対的な危機。自ら最良の運命を選び取る為の力。私が必要としているのはそういう者よ』
「……ようは腕利きって事か?」

 クライウルブズの隊長でもあるアルベロの心情が『死中に活を見いだす』だった。それと同じ事を言っているのか?

『そうね、そう思ってくれていいわ。ところで早速だけど話を詰めましょう。模擬戦をやるのはどこにする? アクセル達の基地があるオーストラリアか、あるいは日本か』

 夕呼の突然の話題転換に内心首を傾げつつも、模擬戦をやる場所についてはすぐに結論づけ、口を開く。

「手間で考えれば日本の方がいいだろ」

 日本で模擬戦をやるのであれば、機体やら武器やらは俺が空間倉庫に入れてパイロットだけを連れて行けばいい。だが、オーストラリアでやるとなると、戦術機をオーストラリアに運ぶというのはかなり大きなコストや手間が掛かる。
 あるいは、いっそ俺が一旦日本に向かってから空間倉庫に入れて……とも思ったが、一応秘密計画のオルタネイティブ4としてそれには抵抗があるだろうし。
 夕呼にしても同じ事を考えたのだろう。すぐに頷いて了承する。

『そうね、そっちの方が手っ取り早いし面倒も少ないわね。シャドウミラーが白陵基地に来るというのはこっちで話を通しておくわ。それで、具体的にはいつくらいになるのかしら?』
「さすがに明日すぐって訳にもいかないだろ。こっちはともかく、そっちは色々と準備が追いつかないだろうし」

 シャドウミラーの場合は、凄腕の整備士としての技術も持つ量産型Wが不眠不休に近い状態で作業をしてくれるから問題は無いが、マブラヴ世界の……いや、シャドウミラー以外の部隊では人間が整備士である以上、疲労の問題とかがある。

『そうね。……なら、10日後ってところでどうかしら? そのくらいの期間があれば、こっちとしてもそれなりに対応の準備は出来ると思うけど』
「そうだな、そのくらいが妥当なところか」
『じゃあ、10日後を楽しみにしてるわね。あまりいい女を待たせるもんじゃないわよ?』
「はいはい、分かった分かった」

 その後、10分程夕呼と会話を交わして通信を切ると、
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