マブラヴ
0881話
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だろ? それを……いや……」
こっちに利益が無いと断ろうとして、ふと思いつく。
確かに普通に考えれば全く問題がない敵の数だ。パイロットの質はともかく、機体性能に違いがありすぎるし。
だが……その、中途半端に手強いだろうA-01連隊は、逆に考えればいい訓練相手という事にもなる。
特に、最近イザークの猛特訓で急激に腕を上げてきているスティングとアウルに関しては。
さすがにこの前のオーストラリア国防軍とのJIVESでの戦いで、1個中隊12機を相手に機体性能のゴリ押しで何とか勝ったという以上、1個連隊を相手にしてシャドウ2機だけでどうにか出来るとは思っていない。
そもそも、ここ最近の訓練はあくまでも2人の操縦技術を上げるというのを重視していたからな。
勿論シャドウミラーに所属した以上は部下……具体的にはメギロート、イルメヤ、量産型Wのシャドウを指揮する訓練をしてはいたが。
そう考えると、やはり機体性能が低くてBETAとの戦いでは数の差もあって連携を重視せざるを得ない戦術機との戦いは、あの2人の糧となるのは間違い無いだろう。
「こっちから出すのは新人と無人機で構わないか?」
「……出来ればアクセルの機体も出して欲しいんだけど」
「無茶を言うな、無茶を」
勿論出せと言われればすぐに出せる。何しろ、既に整備も完全に終了した状態で空間倉庫の中に入っているのだから。
だが、それでも……シャドウミラーの象徴とも言えるニーズヘッグをそう易々と出すのは色々と揉め事を残してしまう。
具体的には、シャドウミラーがオルタネイティヴ4に完全に与したと受け取られる。
いや、勿論シャドウミラーの決定としては既にオルタネイティブ5は論外だという結論に至っている。
何しろ重力制御技術が未熟な者達が作り出したG弾の集中運用だ。それがどのような結果をもたらすかというのは、OGs世界のヒュッケバインの起動テスト時にその実験場でもあった基地諸共に消滅し、後にバニシングトルーパーと呼ばれるようになった事故を思えば想像するのは難しく無いだろう。
しかも、ブラックホールエンジン1基であれだけの騒動だったのだ。ハイヴ全てに対してG弾を世界規模で一斉発射しようものなら、それこそ文字通りの意味で地球がブラックホールに飲み込まれても驚かない。
そして、バーナード星系に避難するというのも微妙だろう。
何しろ幾ら離れている惑星だと言っても、マブラヴ世界の惑星であるのに変わりはないのだ。
そうなれば、当然BETAが襲撃してくる可能性は少なくない……というか、はっきり大きいと言える。
それらの事を考えれば、どうしてもオルタネイティヴ5に関して期待するというのは出来ないのは間違いない。
それ故に夕呼のオルタネイティブ4には頑張って貰う必
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