マブラヴ
0881話
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していると、不意に通信が入る。
ちなみにここはホワイトスターにある俺の家のリビングであり、他の面々は魔法球なり、演習区画等で全員それぞれの仕事中だ。
いや、俺のこれも仕事なんだが。
それでも書類のチェックに関しては別にどこにいても出来る訳で……
持っていた書類をテーブルの上に置き、通信機を起動するとそこに現れたのは予想外の人物だった。
いや、予想外ではないか。それなりにこっちに連絡してきている人物ではあるのだから。
だが、その人物が通信を送る相手は専ら自分と話の合うレモン、あるいはマリューに直接だった。
それが、まさか俺に連絡をしてくるとはな。一応俺の通信コードを教えてはおいたが、俺に来るのは基本的に社からの通信だけで、目の前に映し出された人物が通信を送ってくることは滅多に無かった。……何かあったのか?
そんな風に考えつつ、空中に浮かび上がった映像スクリーンに映し出された相手に声を掛ける。
「どうした、夕呼。お前が俺に直接連絡してくる何て珍しいな」
『ちょっとアクセルに頼みがあってね』
「……頼み?」
その時点で嫌な予感しかしないが、一応念のために尋ねてみる。
ストライクダガーをもう1機寄越せとか、はたまたシャドウミラーの所持している機体を寄越せとか、更にはニヴルヘイムを寄越せとかじゃないだろうな?
普通ならそんな事を言ってくる筈がないんだが、夕呼なら普通にあり得ると思えてしまうのは正直どうなんだろう。
そんな俺の内心を余所に、夕呼は説明を続ける。
『実はオルタネイティブ4直轄部隊としてA-01連隊と言う部隊を作ったんだけど、その相手をして欲しいのよ』
「模擬戦か? それとも……」
『そうね。最初はJIVESで考えたんだけど、あれは幾らリアルだって言っても所詮はシミュレーションでしかないわ。実機や模擬弾を使った模擬戦でお願い』
「……なるほど」
夕呼が自分の直属として作った部隊って事は、当然その練度は高いのだろう。だが、それでもわざわざ俺達を担ぎ出すのは……単純に俺達に伝手があって、シャドウミラーが最強の部隊だからか。
「そっちの機体は?」
『不知火よ。ただ、シャドウミラーの技術でバッテリーや推進剤を強化してるし、OS回りもかなり改善されているから、今までの不知火とは性能が圧倒的に違う……らしいわ』
「随分と曖昧だな」
『だって、あたし戦術機には詳しくないもの。今のはA-01連隊の指揮官とかそれを鍛えている教官から聞かされた話よ』
なるほど。確かに日本にも国連にも伝手のある夕呼なら、シャドウミラーから提供された技術情報を基にしてTYPE-94の改造を出来るだろう。それだけの技術も資材もあるだろうしな。
だが、それでも……
「連隊って事は108機程度
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