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第三十一話 真相へ
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二人が出て行った事により、教会には再び静けさが取り戻された。

教会の主、言峰綺礼は扉を見つめながら口元を歪めた。

「良いのか?中立の立場である監督役が自ら入れ知恵をするなど」

教会の虚空から声が聞こえる。

「構わんさ。どうせ今回の件はサーヴァントが関わっているわけでは無い。むしろ、早々に解決して貰わなければこちらも動きづらいからな」

そう言うと、言峰は声の方向へと体を向ける。

「だが、もしサーヴァントが関わるような事があれば、お前は手を出すな。彼らの技量がどれほどのものなのか私も見てみたい」

その言葉とともに、影が言峰の目の前に現れる。

「阿々々々。とんだ聖職者もいたものだ、そこまで混乱を臨むか」

笑い声を上げながら問いかける男。

「ランサーがキャスターとバーサーカーの手に落ちた今、貴様が出て行ってはすぐ決着が付く。それでは面白くない」
「ふむ……まあ、よかろう。此度はゆるりと見物と行こうか」

そう言うと、男の影はゆっくりと姿を消した。
男が姿を消した後、言峰は一人言葉を紡ぐ。

「貴様にはまた、十分に働いてもらう。それまで事を荒立てるなよ―――――――――――――アサシン」

そう言い、言峰は再び聖書を開いた。

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