英雄の子孫達と不死鳥
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電波か、とか馬鹿にしてはいけない。
この直感を感じた時に頼らないと痛い目に遭うことがあるのだ。
最近の例なら、バスに乗ろうとしたら、直感が乗るなと告げた。
だから、乗らなかった。
そうしたら次の日そのバスが交通事故にあい、死者18名の大惨事。
あぶねぇ、あぶねぇ。
俺はともかく恋と使用人は下手したら死んでたぜ。
まぁ、そん時は俺の力をフルで使って回避するけど。
まぁ、恋を見つけたのもこの直感に頼ったおかげだしな。
今回も信じてみよう。
「ちょっとついてこい」
コクッと恋は頷いた。
使用人は知らね。
何も言わずについてくんだろ。
道なき道つーわけじゃねぇが、雑然とした路地裏を歩く。
見えねぇところこそ綺麗にして欲しいぜ。全く。
ゴミで歩きづらいったらありゃしない。
それに道がグネグネしてて迷いそうだ。
本当に勘弁して欲しいぜ。
まぁ、でも、漸く目的地に到着したみてえだ。
「ったく、そんなに睨むんじゃねーよ」
俺は目の前にいる幼女に話しかけた。
薄汚れた蜂蜜色。
キッと睨み付けてくる大きな二重の目。
小さめな顔。
コイツも画面越しまたは絵で俺は知ってる。
つーか白雪と同じだわ。
原作が。
本当にこの世界はハイスクールD×Dの世界であってるのかねぇ。
俺は不安になってきたぜ。
「黙りか?つーか暗ぇ面してんな。おい」
「……だまれ……」
「漸く喋ったか。まぁ、いい。てめぇなんでここにいる?」
「……おまえにはかんけいない……」
「そうか。まぁ、どうせ、親が死んだんだろ?」
「ッ……!?」
ギッと先程より強く睨み付けられた。
「……危ない、恋守る」
スッと方天画戟を構えた恋が俺の前に出てくる。
どうやら、敵意が強まったから警戒してるようだ。
まぁ、気にせず続ける。
「当たりか。んで?
復讐する相手でも居んの?いや、まぁ聞かんでも分かった。
でてめぇは復讐したいわけだ」
ジッと俺を睨み付けてくる幼女の目を見て復讐相手がいるのは容易に分かった。
んじゃ、手を差しのべますかね。
神のではなく悪魔の救いの手だけれどな。
「でも、残念だな。
てめぇ、そろそろ死ぬぜ?
てめぇ自身が分かってんだろ?」
幼女は何も言わない。
けれど、体を見ればよく分かる。
確実に栄養が足りてない。
ガリガリだからな。
まだ一時の空腹で行き倒れていた恋のがマシな状態だ。
「そこで、取引、いや、契約をしよう」
俺はそこで言葉を止め、間をおいた。
「俺が欲しいのはてめぇの命。
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