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フリージング 新訳
第13話 Tempest Turn 4
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い。すんません。」

背中越しに尋ねるが、怖くて後ろを見ることが出来ない。殺気立ってるのが見なくても、背中にヒシヒシと伝わってくる。痛いくらいに??

「どうして……」

ダラダラと冷や汗を流していると、サテライザー先輩から声がした。その声はどこか弱々しい。

「どうして…また、私を…助けたの…」

少し、非難めいた口調。余計なことをとか、そんな感じだろう。

彼女は、自分一人で勝ち取る勝利に、とてつもない執着がある。
それを否定するつもりは無い。
だが、俺はそれを肯定もしない。

「助けたいと、思ったらダメですか?」
「え……?」

理解しなくてもいい。

「尊敬している人の力になりたいと思うのはダメですか?」

これは俺の勝手な言い分で、

「貴方の隣に立ちたいと思ってはいけませんか?」

押し付けるつもりもないから。

「これ以上、貴方に傷ついて欲しくないと思うのは、悪ですか?」

ただ、知っていてほしい。

「貴方を護りたいと思ってはいけませんか?」

俺が貴方を大事にしているという事を。

だから俺は戦う。

この人の為に、剣を握る。

「ほったらかして悪いな。7位の先輩。」

敵は強大。

「いくぜ。」

けど倒す。

7位は俺を見下すように笑い、拳を構える。

「こい、一年生。」


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