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転生とらぶる
マブラヴ
0880話
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と機体を動かし、そのままスラスターを全開にして距離を詰める。
 これまでの戦術機であれば、推進剤を大量に消費する今のような機動は極力避けるだろう。だが、SEED世界から輸入した推進剤やバッテリー技術を基にした研究により、戦術機の稼働時間は大幅に増えていた。
 そのまま重斬刀を振りかぶりつつ襲い掛かってくるF-15Cに向け、アウルの乗っているシャドウは重装甲の見かけによらない俊敏な動きで一撃を回避しながら懐に飛び込み、そのまま肩から体当たりをする。
 その行動は相手にしても予想外だったのだろう。何とか回避しようとするが、シャドウ程の大きさの相手を回避出来る筈もなく、まともにショルダータックルを食らって機体がバラバラになりながら吹き飛んでいく。
 同時にアウルのシャドウはその場で踵を返し、隙を突いて重斬刀を振り下ろそうとしていたもう1機のF-15Cへと向かって両腕のプラズマバックラーを叩き込む。
 その時には、別の方向から襲い掛かって来た2機に対してスティングが放ったクロスマッシャーが2機を纏めて爆散させる。
 その後も残った戦術機は待ち伏せや囮、トラップをしかけたりといった風に手を替え品を替えスティングとアウルに挑んでいったが、結局は殆どダメージを与える事が出来ずに終了となった。
 だが……

「おや、どうしました? そちらの機体が勝ったというのに、あまり嬉しそうじゃないですが」

 軍人の言葉に小さく頷く。

「そうだな。勝つには勝ったが、機体性能に頼りすぎだ。普通の軍隊ならそれでもいいんだろうが、シャドウミラーでやっていく以上はまだまだとしか言えないな」

 この世界のBETAとかならともかくとして、その上位互換とも言えるバジュラを相手にした場合、今のあの2人ではかなり厳しいだろう。
 聞いた話では、惑星調査の時も暇を見てはオウカと訓練をしていたらしいが……オウカは何だかんだ言って優しいからな。
 あの2人がこの先もシャドウミラーの実働班として生き残っていく為には、イザークにもう少し厳しく訓練させた方がいいだろう。
 そう判断しながら、勝利に笑みを浮かべつつコックピットから降りてくるスティングとアウルを出迎えるのだった。
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