暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0880話
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んだろうが、生憎ここはオーストラリア。自国内にハイヴが無い国だ。それを思えば、どうしても経験値的な意味で劣るのはしょうがない。
 そんな風に考えていると、やがてまた映像モニタに新たな映像が映し出される。
 そこに映し出されているのは、シャドウが2機。
 正直、俺が今日ここにいるのは、この映像を見る為だった。

「おや、次の戦いが始まりましたね。シャドウ2機と戦術機12機、1個中隊ですか。シャドウミラーの戦力を考えれば、些か戦術機側が不利なように感じますが」
「確かに量産型Wが操縦するシャドウであればそうかもしれないが、今シャドウに乗っているのは新人だからな」

 そう、今映像モニタに映し出されているシャドウに乗っているのは、スティングとアウルの2人だ。
 バーナード星系から戻ってきてからも、機体の操縦訓練は続けていたのだが……それでも、現在のあの2人の操縦技術は量産型Wより若干下といったところだ。
 エクステンデッドであったのなら当然量産型Wよりも操縦技術は上だったんだろうが、レモンの治療によって健康な肉体と引き替えにあの2人……正確にはステラも含めて3人は、ナチュラルよりちょっと上程度の身体能力に落ちていた。
 それでも他の国の軍では楽にエースになれるだけの実力を持つ量産型Wよりも若干下という程度なんだから、あの2人がどれだけ努力してきたのかが窺える。
 その辺はちっとも表に見せないけどな。
 そして演習が始まり、画面の中でシャドウ2機が動き出す。
 先程のBETAとの戦いとは違い、今回は街中での戦闘。
 まず最初に放たれたのは、シャドウ2機が装備しているM950マシンガン。
 95mmの弾丸が大量に放たれてビルの残骸を貫きながらF-15Cや最近導入され始めたF-18Eに襲い掛かるが、戦術機はすぐさまその場で散って全員が攻撃を回避する。
 2機ずつが左右に分かれ、残り8機はビルの残骸等に姿を隠す。
 典型的ともいえる攻撃方法であり、シャドウミラーのメンバーならすぐにでも見抜いて何らかの手を打つだろう。
 だが、スティングとアウルは……いや、正確には向こうっ気の強いアウルは、考えるよりも前に本能に従って行動に移る。
 それを慌ててフォローするスティング。
 右から近づいてきたF-15Cに向かってアウルのシャドウがビームガトリング砲で無数のビーム弾を放つが、次の瞬間にはミスに気が付く。
 ビーム弾が消え去った後に残っていたのは、ビルの看板だけだという事に。
 それに戸惑ったような挙動を見せるアウルだったが、すぐにその背後にいるスティングがM950マシンガンの銃口を上空へと向けてトリガーを引く。
 そこには空中を飛んでいるF-15Cが2機。スティングのシャドウが動き出した瞬間に跳躍ユニットのスラスターを使って真横へ
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