マブラヴ
0880話
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だ。
いやまぁ、そもそもAL弾そのものがこの世界でしか需要がないんだが。
何しろ周囲の汚染が色々と酷いからな。少なくても他の世界では需要がないだろう。
そんな風に考えている間に、F-15Cの集団が要撃級へと重斬刀を振り下ろして身体を斬り裂いていく。
へぇ、本来オーストラリアの軍隊では長刀はあまり好まれないんだが……それなりに使いこなしてはいるな。
前線国家では好まれる長刀だが、人的資源の損耗を押さえたい国ではあまり好まれない。この辺はオーストラリアもアメリカも同様だ。
ただ、それでもオーストラリアの戦術機が輸入した重斬刀を使っているのは、シャドウミラーを通しての輸入で重斬刀がかなりの量が入っているからだろう。
その使い勝手がどのようなものかを調べる必要があっての武器選択だ。
……ともあれ、JIVESと呼ばれているシミュレーションはそのまま進み、やがて侵攻してきたBETAをオーストラリア国防軍が無事に撃退して終了する。
「どうでしょう? アクセル代表から見て、我々が輸入した兵器の使い方は何かおかしいところがないでしょうか?」
先程の軍人が再び尋ねてくるのを、少し考えてから口を開く。
「そうだな、戦車の使い方に関しては問題無いだろう。ただ、どうしても戦車というのは数が必要になるからな。その辺を考えてもう少し数を増やした方がいいかもしれない」
「なるほど、分かりました。その辺に関しては上に知らせておきます。それで、ガン・ルゥの方に関しては……」
窺うような視線を向けてくる少佐に、少し考えてから口を開く。
「AL弾をガン・ルゥに使わせるというのは確かにいいアイディアだったと思うが、そうなるとガン・ルゥの攻撃手段が少なくなる。それならいっそ、AL弾を専用に撃つガン・ルゥとかを用意するといいかもな」
「……なるほど、そちらに関しても上に上げさせて貰います」
オーストラリアは、国力的な意味でアメリカに次ぐ。
去年までは1位のアメリカに対して大きな差があったが、シャドウミラーとの関係でその差は次第に縮まっている。
そうなれば当然資金的に余裕が出来るのも当然であり、俺達との関係上輸入兵器を一番購入しているのはアメリカを抜いてNo.1となっていた。
そうである以上、自分達が買った兵器を上手く使っているのかどうかを確認するというのは、ある意味当然なのだろう。
まぁ、リニアガン・タンクに関して言えば戦車である以上、性能の違いに多少苦労はすれども問題はそれ程無いんだろうが。
そうなるとやっぱりガン・ルゥだよな。
特にレモン達が設計したガン・ルゥ改である以上、機動力のある砲台という扱いになるんだろうし。
前線国家であれば、BETAとの戦いにおける新兵器の経験値というのも溜まりやすい
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