マブラヴ
0880話
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して入手しようとしているのかもしれないが、それにしたって現在のオルタネイティヴ5は無茶があると言わざるを得なかった。
更にオルタネイティヴ5がもたらしたのはこれだけではない。
これまでもG弾については匂わせてきていたが、オルタネイティヴ5が決まった事で対BETA戦略の差が明確になってしまったのだ。
G弾でハイヴ先制攻撃を行い、その後戦術機で駄目押しをするアメリカと南アメリカ。
G弾が危険だと主張し、あくまでも戦術機をメインとしてBETAとの戦闘を行うカナダ、オセアニア、ユーラシア諸国。
俺達シャドウミラーとしても、オーストラリアに基地を構えており日本との親交が深い以上、当然後者だ。
そもそもG弾はこの世界の重力制御技術が非常に未熟なおかげで、かなりの不確定要素があるからな。
G弾を使うのなら、せめて俺達シャドウミラーくらいの重力制御技術は持って欲しい。そう思うのはしょうがないだろう。
ともあれ、オルタネイティヴ5がアメリカで正式に決まってから、この世界では真っ二つに割れている訳だ。
……それでもアメリカの方が勢力的に上なのは、国力が圧倒的過ぎるからか。
そんな中、俺達が何をしているのかと言えば……
『ソード小隊2番機、コックピットに致命的な損傷、大破。同じくソード小隊3番機、ジャンプユニット損傷、機動力30%低下』
映像の中でF-15Cの1機が消え、もう1機が戦術機の機動力の源とも言えるジャンプユニットにダメージを受けて、その動きを鈍くする。
そして、要撃級が振るう前腕がジャンプユニットが損傷されて動きの鈍ったF-15Cへと叩きつけられようとした、その時……突然要撃級が正面から吹き飛び、同時に吹き飛んだ要撃級の近くにいた他の要撃級も次々にダメージを受けては地面へと崩れ落ちていく。
「さすがにリニアガン・タンクの攻撃力は高いですね」
俺の隣にいた軍人、確か今回のシミュレーションの見学を要請してきたオーストラリア国防軍の少佐が感心したように呟く。
戦術機が要撃級の動きを翻弄しながら、そこに叩き込まれるリニアガン・タンクの砲弾。BETAの中でも最高硬度を誇る要撃級の前腕をあっさりと貫いてその身体へと砲弾を叩き込んでいく。
ただ、リニアガン・タンクはあくまでも戦車である以上、1発の威力は高いが戦術機が持っている突撃機銃のように連射は出来ない。あくまでも数を揃えて使う兵器だ。
とはいえ……
視線の先では、ガン・ルゥがリニアガン・タンクの前で自分達に向かってくる突撃級に向けて増設されたミサイルポッドからミサイルを大量に発射する。
即座に放たれるレーザーに撃墜され、周囲に対レーザー用の金属雲を作り出す。
このガン・ルゥが放ったAL弾頭に関しては、このマブラヴ世界で開発されたもの
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