第十一話 南雲大尉!!本人は水雷出身だった!!その十八
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「モブだからな」
「登場作品が変わるだけか」
「それだけなんだな」
「君達メインキャラは別だがな」
特に主役の二人はだ。
「連載が終われば後はどうなるかわからない」
「だよな、他作品に出ることもあるけれどな」
「それでもどうなるかわからないんだよな」
「特に主役はな」
「髑髏天使の主要キャラは八条学園怪異譚にも出てたが」
「俺達なんてな」
「どうなるかわからないんだよな」
連載終了後は闇、キャラクターの辛いところだ。
「だから勝たないといけないんだけれどな」
「このままじゃ負けるぜ、おい」
「判定の時にまで何とかしないとな」
「マジで打ち切りだぜ」
「そうなるぜ」
二人も危機感を持った、それでだった。
二人で相談をはじめた、それもひそひそと。
「まあとにかくな」
「現状の打破だな」
「ああ、負けそうでもな」
「勝てばいいんだよ」
劣勢を押し返そうというのだ。
「二〇一四年九月のホークスみたいにならない為にもな」
「どれだけ負けてんだよってことにならない為にな」
「っていうかホークス何であんなに負けたんだ?」
「そりゃ五十嵐の四球連発とストッパーが打たれて打線も終盤打たないんならな」
負けるのも当然だ、ファンとしてもがっかりだ。
「チームも負ける時は負けるにしてもな」
「ちょっと不甲斐ないぜ」
「そのホークスみたいにならない為にも」
「俺達は勝たないとな」
ならない、この現実を認識してだった。
二人はあれこれ話した、そのうえで。
二人は南雲に顔を戻してだ、そうして言うのだった。
「やるか」
「ああ、やるか」
「今回はな」
「あれでいこうぜ」
策を決めた声だった。
「頭を使ってな」
「ああ、今回もそうしてな」
「勝とうぜ」
「代打逆転サヨナラホームラン狙いだ」
「それも満塁のな」
「北川さんみたいにな」
二〇〇一年パリーグの優勝だ、伝説の一打だ。
「やってやろうぜ」
「ああ、これからな」
こう言い合ってだ、そしてだった。
二人は目を光らせた、そして。
「受けろ俺達の必殺技!!」
「超秘奥義!」
まずはこの言葉からだった。
「花吹雪!」
「円月斬!」
技の名前は適当である、こう言って。
そしてだ、そこからだった。
尚智の手からは剣山、尚武の手からは鋏が放たれそうしてだった。尚智の剣山が南雲の花の根を突き刺して。
尚武の鋏が花の首を切った、これでだった。
南雲の花は台無しになった、二人はそれを見て言った。
「よし、やったぜ!」
「相手の花は滅茶苦茶だ!」
「これでな!」
「俺達の勝利だ!」
膝で立ち上がりガッツポーズする二人だった。
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