二十五章
全兵達の夜叉化による聖なる儀式
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
大戦が始まる二日前の夜に、躑躅ヶ崎館にある評定の間には畿内連合では、織田家の久遠に家老の壬月と麦穂。それから一真隊所属のひよ、ころ、詩乃、梅、雫に松平家出向組は歌夜と小波。森一家からは次期棟梁から小夜叉に足利家では一葉に幽で浅井家からは眞琴に市、松平家では葵。長尾衆からは美空と家老の秋子で、武田家からは三姉妹である光璃・夕霧・薫と家老である春日がいたのだった。こんな夜遅く集合召集理由は、小波から語られたけど。
「なぜ我達が集まった理由は、二日前のこの時間から妙な動きをしているとの報告があったので急遽集まってもらった」
「私達長尾は何も知らないけど、アンタ達は知っていそうね光璃」
「・・・・この事については久遠には小波と詩乃、光璃からは一二三から同じ報告を受けた」
久遠達が座っているが、その時誰かが気付いたが一真がいない事だった。こういう召集されるのであれば一真ももちろん召集されるはずが、ここにはいないし召集されたのは武将達ではなく連合の長と家老に一真隊のメンツ達。綾那は既に寝ているから、代わりに歌夜が居る事だけど。
「なぜ我ら達だけで召集した理由については、小波と詩乃が知っている。報告通りに語ってはくれないだろうか」
「承知しました。ではなぜ皆さんだけを召集したかは、二日前のちょうどこの時間の夜でした」
小波はいつも通り夜になると、布団には寝ないが天井裏で寝る事が多かったが夜のこの時間に気配を感じた小波は起きてから外に行ってみた。すると庭に集まっているのは、畿内連合にいるそれぞれの衆にいる足軽大将や組頭が何らかの本を持ちながら集まっていた。そして鉢合わせしたのは、同じ諜報担当の一二三と湖衣だったのでしばらく様子見をしていた。そしたら足軽大将と組頭は何らかの合図で何もない所に入っていくのを見た小波達。あちら側からは見えないようにしているので、湖衣のお家流で見通そうとしたら何も見えなかったという事だった。
「そこで寝ている私に句伝無量で起こされました。そして報告を聞くとすぐに私は書で報告を纏めてから、次の日になったら一真様に報告しようと思ったのですが・・・・」
「次の朝になってもハニーはおりませんでした。無論この館内にいるとばかり思っていましたが、どこにもいなかったのですわ」
「そして昼頃になって詩乃からの報告を聞いた我は、すぐに壬月達に足軽大将や組頭に昨日の夜何をしていたと問いただした。が、答えは麦穂」
「は、自分達は待機していたところから離れておらぬと言っておりました。試しに他の足軽や組頭に聞いてみても答えは同じで、他の足軽も一緒にいたと言うので持ち場を離れていないとの一点張りでありました」
「あと私はその日の昼にご主人様が何人かの組頭に言っていたのですが、その時は周辺一帯を警戒していた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ