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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十五章
全兵達の夜叉化による聖なる儀式
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を行われたのかもしれないな」

「でも兄上が関わっているとして、一体兄上は兵達に何をしてやがるのか。そこが謎でやがる」

「お兄ちゃん、ここにいる全ての恋人にも言えない案件なのかなー?」

「・・・・何も分からないままではない、一真が言っていた言葉の意味を知れば光璃達は分かる気がする。・・・・『神殿』とは何なのかさえ分かれば、中で何が行われているのかが」

「それについては天守教の梅さんと雫から聞いた話なんですけど、『神殿』とは日の本で言えば神社の中心となるところで、御神体を奉安する社殿。本殿とも言いますが、前に一真様に聞いたところ『神殿』とは神々が住んでいる場所か聖なる儀式を行う時に使われると言ってました。恐らく神殿の中では聖なる儀式を執り行われていると推測します」

それについては当たり何だよねー、聞きながら我は道先案内人のようにして先頭が我と夜叉で、付いて来るのが海津城で待機していた組頭と足軽大将。持っている調書は、全足軽の情報書であり、自らの血で書かれた魂の書庫だ。聖なる儀式を執り行っているが、そろそろあちらも動くかな?と思って気配を遮断していたのを解除した。

「・・・・お屋形様、この館内に長尾衆の気配を感じます」

「やはり予想通りの展開となったか。ここから神殿と言う所に向かうには、こちらの方が早い!」

久遠・美空・光璃が立ち上がったところで、詩乃は小波に聞くと既に長尾衆の者達は神殿内に入ったとの事だった。今夜行われると思ったのは当たっていたが、我らの気配遮断していたので気付くのが遅れたようだった。そして我らが神殿内へと入ると、扉を閉めてから鳥居の前からが夜叉と護法五神が人間の眼でも分かるようにした。

「こちらです!小波さん、長尾衆は?」

「既に遅しでした、気配を感じた時には既に神殿内に入ったと思われます。そして見て下さい、昨日までは見えなかった神殿と思われる建物の全貌が見えます!」

小波の言う通りであり、もう時間の問題だろうと我は思い、上空の雲を取っ払い月光の輝きで神殿を人間の眼でも見えるようにした。庭にある建物はまさに神々が住んでいると思われる神秘的な建物でありながら、入り口付近に鳥居があって付近には夜叉を配置させた。そして鳥居の前には護法五神を配置させてから、どんな攻撃でも耐えられる守護結界を張ったのだった。

「遅かったか!この中で何しているのやら?」

「久遠様、我らにお任せを。どんなに厚い壁があろうとも破壊してみせます」

そう言いながら壬月は斧を持っては、小夜叉は槍を、市は拳で見えない壁を壊そうとしていた。一方中では揺れはあるが、聖なる儀式の邪魔にはならないのでそのまま執り行う事とした。

「外に関しては気にする事ではないぞ、ではまず全足軽とお前たちの調書をここに」
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