第百九十八話
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第百九十八話 使い魔達の会話
ライゾウとタロは自分の楽器の手入れをした自分の主を見てからタミーノとフィガロに対してこんなことを言った。
「なあ、うちのご主人なら」
「どうやらね」
「はい、そうですね」
「美奈子様もですが」
タミーノとフィガロも二人に応える。
「ライブに向けて」
「気合が入っておられますね」
「楽器の手入れも丁寧でしたし」
「このご様子では」
「ああ、しっかりしたライブがな」
「期待出来るね」
こうタミーノとフィガロに応えた。
「おいら達は魔法じゃないから聴かないけれどな」
「後でどんなのだったか聞くことが出来るね」
「だからな」
「楽しみだね」
「はい、全く以て」
「本当に楽しみです」
タミーノとフィガロはまた応えた。
「美奈子様も華奈子様も」
「見事な歌と吹奏をされるでしょう」
「他の方々もです」
「必ずや」
「だよな、じゃあおいら達はな」
「このお家でね」
いたまま、とだ。ライゾウとタロはタミーノとフィガロに言った。
「吉報を待とうな」
「その日はね」
「四匹で楽しくお話をしつつ」
「美味しいものを食べながら」
タミーノもフィガロも明るく応える。
「是非共です」
「そうしましょう」
「そういうことでな」
「その日はそうしようね」
ライゾウとタロも上機嫌のまま応える。
「じゃあ今は」
「そういうことで」
「寝るか、散歩の時間まで」
「軽くね」
「そうですね、少し時間がありますし」
「それがいいでしょう」
こう意気投合してだった、実際に。
四匹は寝た、華奈子と美奈子はその自分達の使い魔達を見てだった、二人でにこりと笑ってこんなことを言った。
「お散歩の時まではね」
「寝かせてあげましょう」
こう話してだ、暫くゆっくりと寝かせたのであった。
第百九十八話 完
2014・12・26
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