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ひねくれヒーロー
【日常】偽りの岩蓮華
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こなしながら里を徘徊して気分転換するも、気分は晴れず・・・


「ちくしょー嫁と子に会いてー」

「・・・貴様は何を言ってるんだ」


鬱々とした気分を振り払うように叫べば、冷たい声が響く

かけられた声に振り返れば見覚えのある白目・・・ネジ先輩がいた

わざとらしく声を高く上げて驚いて見せる


「おやまぁ日向の天才さんが何の用ッすか?」

「白々しい言い方を止めろ・・・
 ねたみコンの入院先は木の葉病院で間違いなかったな?」

「ん?
 あってるけど、今日はコン集中治療室行きだから面会できないぜ」

「・・・またか
 タイミングの悪い・・・」


・・・あれ、もしかして過去数回面会しに行ったのか?

よく見てみれば紙袋を持っている

見舞い品だろうか


「・・・サスケ奪還任務の時に、助けられたからな
 応急処置が遅れていたら、どうなっていたことか・・・」


ふむふむ

・・・奪還任務から結構日数経ってるんだけどなー

本当に間の悪い兄さんだわ

そんな思いがこもった視線で見つめてやれば、ネジ先輩も気にしていたようですぐさま目を逸らされる

自覚済みなら弄っても面白くないじゃないですかーやだー


「・・・油女、少し聞きたい事がある」

「シュロって呼んでくださいよ
 ほら、オレっち分家だから名字の方で呼ばれちゃうと・・・ね?」

油女で呼ばれる=本家の人間だからね!

オレ達分家組は基本的に名字では呼ばれない

本家のうるさ方にバレると色々面倒なのだ

やれ分家の人間が格式ある一族の姓で呼ばれよって〜などと言ってくるからな

「・・・!ああ、そうだったな
 お前も、分家だったな」

「ネジ先輩、基本的に油女は日向程厳しくないんで大丈夫っスよ
 んで?何を聞きたいんで?」

「・・・その、ハナビ様とねたみコンのことなんだが・・・

 ・・・

 付き合っているとか、婚約した、とかいう話はないか?」


「・・・は?」


婚約?

KO☆N☆YA☆KU ?

どういうこと、マジで何なのそれ

その反応を見るに、どうやらガセだったようだなとネジが安心したように言った


「いや、分家内で噂になっていてな
 日向一族は古い歴史を持つため、木の葉の名家と殆ど縁戚になっている
 ・・・ある意味近親婚が多い一族だ 
 うちはよりマシだったかも知れんが」

うちは一族はガチの近親婚だったみたいだしな・・・

「あーなるほど、これを機に外の血を混ぜて、計画的に血を薄めようって魂胆か
 ・・・コンは木の葉出身じゃないし、厄介な親族もいねぇ
 白眼の血を邪魔するような血継限界も持っ
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