第2章 風神竜と謎の男
第10話 胎動する陰謀
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動!墓地から《バード・マスター》を手札に加えるぜ!」
そして遊雅は、もう一度、《フレスヴェルク・ドラゴン》の姿を見上げる。
《フレスヴェルク・ドラゴン》もまた、遊雅の顔を見て再び高く吼えた。
「頼むぜ、相棒!《フレスヴェルク・ドラゴン》の効果発動!風属性モンスター2体をリリースしてアドバンス召喚された場合、フィールド上のカードを1枚破壊できる!」
ここで遊雅は、破壊対象をモンスターかリバースカードか、どちらにするかを悩んだ。
(《追い風の進軍》の効果で、フレスヴェルクはこのターン、カードの効果では破壊されない。モンスターを破壊すれば2回の攻撃で秋弥のライフは0に出来るけど……)
遊雅は、秋弥との最初のデュエルを思い出した。
秋弥はあのデュエルで、《フレスヴェルク・ドラゴン》の攻撃に対して《次元幽閉》のカードを発動した。
攻撃モンスターを『破壊』するのではなく、『除外』するのが《次元幽閉》の効果。
つまり、現状では《フレスヴェルク・ドラゴン》の攻撃に対して《次元幽閉》を発動されたとしたら、それをやり過ごす手段はないと言う事になる。
それを踏まえた上で、遊雅は破壊対象を決定した。
「破壊するのは、リバースカードだ!ジャッジメント・ストーム!!」
《フレスヴェルク・ドラゴン》が甲高い咆哮と共に美しい翼を羽ばたかせる。
巻き起こる風は鋭い刃のように、リバースカードを切り裂いてしまった。
「そしてバトル!《フレスヴェルク・ドラゴン》で、守備モンスターを攻撃だ!ゴッドバード・スラスト!!」
旋風を纏った《フレスヴェルク・ドラゴン》は、少しだけ後ろに飛び上がってから、矢のように飛び出した。
裏側表示のカードから、低姿勢で身を守ろうとする《ジュラック・グアイバ》が現れる。
《フレスヴェルク・ドラゴン》は自身の体よりも随分と小さい恐竜の体を貫いて、再び空に舞い上がった。
「守備表示のジュラックモンスターが戦闘破壊された時、手札から《ジュラック・ヘレラ》を特殊召喚するよ!」
先程突風に煽られ姿を消した《ジュラック・ヘレラ》が、再び姿を現す。
しかしその姿は、先程の雄々しき姿とは打って変わって、身を守る事だけに専念している、そんな姿だった。
「バトル続行!《フレスヴェルク・ドラゴン》で《ジュラック・ヘレラ》に攻撃!追撃のゴッドバード・ストライク!!」
遥か上空から、風神竜は《ジュラック・ヘレラ》に向かって急降下を開始する。
その鋭い嘴に貫かれ、《ジュラック・ヘレラ》もまた消滅してしまった。
「俺はこれで、ターンエンドだ」
「僕のターン、ドロー!」
秋弥の手札は、たった今ドローした
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