暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
87話:キレると怖い人っているよね
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おり、この任務にも参加していた。まぁ怪人の関わりがない事件では『ディケイド』の力を使う事は禁止されているが。
 この任務の前にも、一度ティーダと同じ仕事をしていた事もあり、二人の仲は良い方だった。

 そんな中、逃走する違法魔導士を追跡している途中一人だけ別ルートで逃走し始めたのだ。士も含めた数人は集団の方を、ティーダ一人は別ルートで逃げる魔導士を追う事となった。

 結果的にグループの方は抑える事が出来た。しかし、その最中にトリスが妙な反応をキャッチ、士は途中でティーダの援護へと向かった。
 だが、士が到着した時にはもう、ティーダは致命傷を受けていた。違法魔導士もティーダが倒れている間に逃走してしまい、その場には既にいなかった。

 ティーダはその後病院に運ばれたが、結局亡くなってしまった。逃走した魔導士もそのまま捕まえられず、任務は終わってしまった。

 そしてティーダが追った違法魔導士が使ったのが―――ガイアメモリだと言われているのだ。











『士…ありゃぁ、確かに化けモンだな…』
『ティーダ、もうしゃべるな! すぐに病院へ…!』
『気を付けろよ、士。俺が追っていた奴…メモリーみたいなの、使っていた…』
『っ……だから、もう黙ってろって!』

『あいつ、一人にしちまうなぁ……士…悪いけど、あいつの事気にかけてやって、くれないか…?』
『ざけんな! そんなのお前が…!』
『頼む、ぜ……』
『おい、ティーダ! 起きろ、ティーダァァァッ!』





「士、どうしたんスか? 屋上まで来てずっと黄昏て」
「ん? あぁ、辛気臭かったか。悪いな」
「いや、そんな意味で言ったつもりじゃないんだけどな…」


 六課の本部隊舎の屋上に上がっていた士は、柵の上に腕を乗せながら夕暮れ時の空をボ〜ッと眺めていた。
 ヘリの整備中にそれを見かけたヴァイスが、後ろから声をかけた。それに気づいた士は体を起こし、ヴァイスと向き合ってそう言った。


「何、少しだけ昔を懐かしんだだけだ。ヘリの整備の方はどうだ?」
「そっちはいいんだが…士、ちょっといいか?」
「ん〜? っと…」


 ヴァイスに話しかける士。しかしヴァイスはそれに答えることなく、士に何かを放ってきた。
 それはいわゆる単眼鏡のような形のもの。ヴァイスが使うスコープだった。


「それであそこ、覗いてくれないか?」
「あぁ? お前、覗きとかそんな趣味あったのかよ?」
「違うわ! そうじゃなくて…」
「はいはい、見ればいいんだろ?」


 ヴァイスに言われた通り、士はスコープを覗き込み指定された場所を見た。

 ―――するとそこには、木々に囲まれた場所で密かに自主練をしているティアナ
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