暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
87話:キレると怖い人っているよね
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るまで、ユーノ先生の護衛を頼まれてるんだ。交代、お願いできる?」
「了解!」
「エリオ、キャロ。現場見分、手伝ってくれるかな?」
「あ、はい!」
「今行きます!」
「それじゃ、また後でね」


 フェイトはそう言い残し、エリオとキャロを連れて別の場所に向かっていった。


「―――じゃあ、俺も行きますか」
「あれ? ユーノ君と話してたんじゃないの?」
「あぁ? 別にこいつと話す話題なんて、これと言って持ち合わせてねぇからな。二人で話して来い、久しぶりなんだろ?」
「それを言うなら君ともなんだけどね」


 俺はいいんだよ、と言い残して、背中を向けて手を振りながら別の場所に向かった。


「―――士さん」
「ん? ティアナか…」


 その途中、おそらくなのはに説教されたのであろうティアナが、森から現れて後ろから話しかけてきた。
 ティアナの表情は沈み込んでいて、視線を下に向けていた。


「なんだ? 仕事の方は行かなくていいのか?」
「…少し、時間いただけますか?」
「―――嫌だ」
「……え…?」


 なんかマイナスな話し始めそうな雰囲気だったので、取りあえず断っておいた。


「どうせ謝罪の言葉でも並べるつもりだったんだろ?」
「ど、どうしてそれを…」
「そりゃあお前、俺はお前よりも長く生きて、長く人を見てきたからな。それなりにわかるんだよ」


 そう言い、後ろにいるティアナと向かい合う。そして腰に手を当て、不満気な表情を露わにする。


「お前な、謝るぐらいなら最初っからやるんじゃねぇ! 怪我人が出てからじゃ遅ぇんだかんな!」
「は、はい…! すみま―――」
「だから、謝るなっつってるだろがドアホ! 終いにはキレんぞバカが!」
「はいぃ!(もうキレてると思いますが…!)」


 あぁ、畜生! 話してると余計にイライラしてくるな、もう!


「取りあえず! 俺が言ったことの意味は分かってるな?」
「は、はい。なのはさんにも、同じような事を言われました…」
「ならよし。それを忘れないようにな」


 そんじゃ、行ってよし。と言って再びティアナに背中を向けた。


「現場見分、スバルと変わってこい。多分もうしばらくすると終わりだから、最後までしっかりやってけよ」
「は、はい……」


 ティアナは静かに返事を返し、そのまま別の場所へ向かって行った。

 しばらくするとロングアーチから連絡が入り、六課メンバーは隊舎の方へ戻ることになった。
























 時は既に夕暮れ時、六課の隊舎に戻った士は残っていた仕事を終わらせ、自室に戻っていた。

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