イ・ウー編
魔剣と秘められし過去
第八弾 襲来
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「ふ…随分謙遜するのだな。謙遜は日本人の美徳だがそうするものじゃない。事実お前はこの学校の中でも指折りの実力者だ…そういうダイヤの原石を探しているのだよ…我々イ・ウーはな…」
「..........。」
沈黙する白雪
「神崎・H・アリアには警戒されたがいとも簡単にことは運ぶようだな。これもすべてあの役立たずの武偵のおかげだな。」
「え?」
「遠山金次のことだ。やつが落ちこぼれ以外の何だ?」
「キンちゃんは落ちこぼれなんかじゃない!」
「ふっ、そう熱くなるな。」
「だがやはりアドシアード本番は簡単だったな…貴様を呼び出すのは…」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(つまり白雪は自分からいったのか!?)
キンジは驚愕する。
「改めて歓迎しよう星伽 白雪…我らは君が欲しいのだ…必要なのだよ…」
「……………でも…」
「何を迷う…遠山 キンジは神崎 アリアと上手くやっていくだろう…あの男にとって貴様はもう用済みなのだよ…」
「………そう…だね……キンちゃんは…」
白雪は自らの足で歩き出す…ダメだこのままでは…白雪が行ってしまう。
「白雪!!!!」
「え?」
「ほう…来ていたようだな」
キンジは白雪を見据える。
「何処行く気だよ白雪…」
「キンちゃん…今さら何か用?」
白雪の目には感情がなかった…
「俺はお前の護衛だぞ…守りに来て何が悪い」
「じゃあもうその依頼取り消すね?それに私は自分の意思で行くの…ほぅっておいて…」
「させるかよ…お前を犯罪集団の仲間になんかさせるか…」
キンジはナイフを構える…
一瞬の交錯…だが気付けばキンジの首筋には白雪の刀…イロカネアヤメが突き付けられていた…
「っ!」
「無駄だよ…キンちゃんじゃ私には勝てない…」
「くっ!」
キンジはナイフで弾くと蹴りを入れる
「うぉおおおおおお!!!!」
キンジは走り出すとナイフを振るう。
だが全て白雪には見切られ掠ることもない…
「はぁ!」
「がっ!」
白雪の突きが防刃ネクタイに当たり後ろにキンジは吹っ飛ぶ…
(これが…白雪の本当の実力…)
キンジは咳き込みながらも立ち上がる…
(だが…集中しろ…よく見れば見えないこともない…意識を研ぎ澄ますんだ…)
キンジは目を細める。
「キンちゃん…」
白雪は駆け出す。
「うぉおおおおおお!!!!」
キンジも駆け出すと飛び蹴りを放つため飛び上がろうとする…だが、
「え?」
突然足が凍りつき動けなくなった…
(まさか白雪?若しくは魔剣の力か!?)
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