1部
32話
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を必要とする事に変わりはないのだ。
それ故に迎撃に使える私の射撃は凡そ二回が限界。それ以上はそれなりの休息を取らなければ放てないだろうし、例え放ったとしても大した威力にはならないだろう。
「まぁ、私を当てにしてくれるのは嬉しいけどね」
「なに、私とて誰かに頼ることくらいあるさ」
「……それ、本気でいってるの?」
「テンテン、いつもの事だ。この人はこういう人だっていい加減理解しろ」
「君達は一体私を何だと……このやり取りは一体何回目なのだ」
「これも青春ですね!!」
「絶対「断じて「どう考えても違う」」」
その後、二班ほど仕留めたのだが……私が弓を引くまでもなかった。理由としてはごく単純、その前に終わったからだ。
確かに私はテンテンからトラップの位置や内容は理解していたが……ただ一つ誤解していたことがあった。テンテンの仕掛けたトラップの発動条件はワイヤーに引っ掛かるか、特定の地面を踏むかだろうと考えていた。
だが、実際は違った。全てのトラップが彼女の指先の糸からチャクラを伝わせるだけで、彼女の任意でいつでも発動可能なのだ。
それに彼女の忍具のセンスが加わることで凄まじい効果を発揮し、私が何をするまでもなく相手はテンテンによって叩き潰された。
白眼も何も持たないにも関わらず、指先から伝わるトラップの感触から相手の状況を把握し、さいこう……いや、訂正しよう。回避不能、認識不能の最悪のタイミングで次のトラップを発動させて仕留めるのだ。
最初は左右から丸太で潰そうとするトラップを発動し、相手がそれに対応した瞬間に敵の背後から無色透明の手裏剣のトラップを放って全滅。次は地雷を発動させて、粉塵が晴れない内に即効性の毒煙を撒いて全滅。
……正直、戦場やらでは一番厄介なタイプはテンテンだろうと実感した。
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