マブラヴ
0879話
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な。
「ま、いいだろ。よろしく頼む崇継」
「ああ、よろしくアクセル」
「……その、よろしければそこに私も入れて貰えると嬉しいんですけど」
そう口を挟んできたのは、これまでじっと話の成り行きを見守っていた崇宰だった。
小さく笑みを浮かべながら、こちらへと向かって口を開く。
「シャドウミラーについては、前から色々と聞いてはいました。特にアラビア半島防衛戦や鉄原ハイヴ攻略に関しては、映像で見ていてもそれが本当だとは思えない程に……そんなシャドウミラーにどのような方々がいるのか興味がありましたから」
チラリ、と崇継の方に視線を向けると笑みを浮かべて頷く。
「彼女はこう見えてもかなりの凄腕でね。斯衛では鬼姫と呼ばれている程の腕利き衛士なんだ」
「崇継さんに言われても……アクセルさんに渡った飛鳥計画の機体、崇継さんはあの機体の開発に関わっていたんですよ」
「ふーん、鬼姫ね」
呟きながら改めて視線を崇宰の方へと向ける。
いい女なのは事実だし、相応の実力を持っているのも事実だろう。崇継もそうだが、一度この世界の一流パイロットが他の機体に乗った時のデータというのも欲しいな。
「そうだな、お前達2人が良かったら、今度オーストラリアの基地にでも来てみるか? さすがにホワイトスターに招待する訳にはいかないが、それでも色々と面白い物は見れると思うぞ?」
その誘いは予想外だったのだろう。崇継はともかく、崇宰恭子の方は驚きの表情を浮かべてこちらへと視線を向けてくる。
「え? その、いいんですか?」
「ああ。崇継と恭子とはこの先色々と長い付き合いになりそうだな」
BETAとの最前線でもある中国の、すぐ背後にある日本。そこに有能な人物がいてくれるというのは、シャドウミラーとしてもありがたい。
特に崇継の方は飛鳥計画の機体をあっさりと俺達に譲渡する事を決める程の判断力を持っているしな。
……正直、シュナイゼルと似た印象を受けるとか、色々と不安要素はあるが。
だが、崇継に比べて恭子は色々とやり手ではあっても底知れないシュナイゼルのような感じはしない。付き合い易さで言えば、断然恭子の方が上だろう。
勿論、その分崇継よりも色々と能力は落ちるんだろうが。
「ふふっ、私が予想していたよりもアクセルさんは随分と付き合いやすい方のようですね」
小さく笑みを浮かべてそう告げる恭子だったが、そこにレモンが口を挟む。
「あら、アクセル。また新しい女を引っかけたの? 夕呼といい、霞といい、そっちの新しい子といい……この世界に来てから、随分と積極的に動くようになったわね」
チラリと恭子を見ながら告げるレモンに、自分がどのような対象であると見られているのかが分かったのだろう。凜とした表情を
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