二十四章 幕間劇
一二三と湖衣との交渉
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ふむ、もうそろそろ簡易型神殿が完成すると夜叉の者達から連絡が入った時だし、そろそろ始めるとしようとは思った。ま、始めるにはこいつらとは内密に行いたい訳なので今会議にいる者達にも秘密にしておかなければならない。
「ふーむ・・・・これとこれはあそこだし、神界からの通達があったからあとで行かなければならない。そろそろ船に戻っては準備を進めているか報告を聞くところだし・・・・・」
俺の独り言だったが、今ここで会議中というのをすっかり忘れていた俺はタブレットを見ながら煮詰まって唸っていた。そしてしばらく唸りながら顔を上げると、集まっていた視線がこちらを向いていた。
「悪い、会議を止めていたようだな」
「相当お忙しいように見えましたが、お疲れですか?あと会議を聞いていましたか?」
「まあね、最近はこっちにいるよりかは船と神界を行き来しているからなのか、色々と準備したりしている。それの報告を聞いたりしているからか、ここでやっている会議には半分聞いてない訳だ。人間の方よりこちらの方を優先してしまうのでな、悪いとは思っている」
「ハニーの身体はハニーだけのモノではない事は承知してますが、やはり神界の神仏様達や船の者達との相手をしないといけないハニーにとっては忙しいと分かっているつもりですわ」
美空は慣れているから平気だと言うが、残念ながら俺の身体は地上だけではないというのは梅達が理解しているようだ。最近は休んでいないというのが本音だが、早めに全兵達を夜叉化する計画も進めているからなのか神界や船で現状を聞いて回っている。既にルフェイやゲオルグや輪廻転生システムを管理している神とで構築したからあとは神殿だけなんだよな。
「ま、俺は皆の幸せを願ってこうして一日を頑張っているからな。早めに対策を考えているからなのか、最近は休む暇もない」
「一真様・・・・・」
「じゃが主様は最近は休むところを見ておらんし、いくら神仏の類であっても倒れられては叶わん。後は余が引き受ける故、今日はもう休まれてはどうじゃ?」
そう言う一葉だったが、一人で休もうとしても休まないだろうとの皆の予想に当たっているなと思った。夜に張り切ると言うが、既に結構ヤっているので夜に張り切るという事は言わない。明日は雪が降るんじゃないかとも思われるが、天空神とトレミーからの天気予報では晴れると言っているが。
「ですけど、一真様お一人でお休みさせるというのも些か不安ですね」
「・・・・まあねえ」
「まるで俺は手綱を放した暴れ馬のように言いやがって・・・・」
「遊びに行くくらいなら別に構いませんが・・・・」
「気が付けば愛妾が増えておったり、暇を持て余しているのを見かけた誰ぞに種を仕込んでおったりの・・・・。それでは本末転倒じゃ」
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