二十四章 幕間劇
一二三と湖衣との交渉
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んさ。疲れが溜まっているのは人間の姿をしてるだけだから、あちら側に行けば疲れは吹っ飛ぶが神界からこちらに戻ってくると疲労感が倍として帰って来るからトレミーで休むという決まり事を自分でしている。明るくとも暗くとも寝そうな雰囲気を出しているけど。
「あ、やっぱダメだ。雛が寝たら、一真さん雛にイタズラするに決まってるしー」
「今更の台詞だな」
「・・・・しないの?」
「逆にして欲しいの?」
「まあ、気分次第かなー。今日はゴロゴロする方が楽しいしなー」
して欲しいのかしないのかはっきりしない雛だから、しないと言った。雛はしないのかーと言ったが結局のところどっちなんだよとツッコみたいぐらいだ、そういうのも禁止と言われている。内緒でしたとしても絶対に言うからとも思うが、報告連絡相談は任務遂行の基本である。ほうれんそうとも言うが。雛の場合は広めまくるから、それに手を出すと言っても側室だと言ったら権力ないからな。例え愛妾である久遠や一葉達が文句を言っても側室である沙紀の一言で終わる。
「今日はどこか遊びに行かないんだろ?」
「雛も最近ずっと忙しかったし、ゴロゴロしたいかなー。野営じゃない畳の床さいこー」
「雛達は久遠や麦穂の手伝いをしていたんだったか、そういうところだと雛達は偉いとは思う」
「えへへー。そうやって褒められるのは、悪い気しないねー」
そうは言うが、実際はそうなんだろうと思うが雛ののんびりとした口調も心地が良いのか眠くなってきた。自然と眠くなってくるのも久々な気がするな。
「一真さんも眠かったらお昼寝しようよ。今日はそういう日何だし」
「そうしようか・・・・」
奥まで転がるのも面倒だから、縁側の板の間にそのままごろりと横になった。ベッドや布団よりかは堅い気がするが、この際気にしない方向にした。
「痛くない?」
「まあこの硬さもたまにはいいんじゃんと思う」
「そっかー。こっちまで来たら、添い寝してあげようかなって思ったのに」
「添い寝もいいが、理性がブチンと切れそうだからやめとく」
「んー。それはそれで寂しいかもー。でも畳の上がいいしなー」
もう少し近くに来るか?と言ったら畳敷きのギリギリのところまで転がってくる雛。こうやって近くに人がいるのは、随分と懐かしい限りだ。俺の意識が無くなったので、寝てしまった俺であったが時間が経った時に誰かの声が聞こえた。
「・・・・殿。・・・・殿」
「ん・・・・・誰や?」
「良人殿・・・・」
呼ばれた声の元、沈んでいた意識が覚醒すると俺は寝ていたようだったが誰かに起こされた気がした。
「やあ、やっと起きた」
「ん・・・・?」
「良く寝ていたね」
「何だ一二三か・・・・
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