二十四章 幕間劇
一二三と湖衣との交渉
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「俺は誰にも種何ぞ仕込んでいないぞ?それに仕込む相手が奏だと言う事を知っている癖に何を言っているのやら。それにだ。気が付けば愛妾が増えるのは、俺じゃなくて相手側じゃないのか?そっちが勝手に増えたようなもんだろ」
休む時はしっかりと休むのは知っているが、人間界でのスケジュールと神界及びトレミーでのスケジュールは違う。まあトレミーに行っても神界に行っても休んで下さいと言って来るのは間違いなさそうだ。トレミー側や神界側でも俺が働いているところは見ても休むところは余り見てないのだから、きっと休めと言われる事になる。
「やはり監視役を必要であろうな」
「公方様は駄目ですよ?」
「べ、別に余も休みたいなどと言っておらぬであろ!今日は余は主様のために、地上での主様の仕事を肩代わりするのじゃ」
「ですが、私達もまだお仕事が残っていましてよ・・・・?」
「うーん。他に信用のおける監視役となると・・・・」
監視役、ねえ。別に監視しても構わないけど、俺は休む時はしっかりと休むよ?でも今は全兵達の調書を集めている組頭や侍大将のために、準備を進めているからな。あとは八大夜叉大将と先輩夜叉となる神々も楽しみにしているのか、簡易型神殿を早めに作っていると真っ最中だと聞いている。
「失礼しまーす」
「すいませーん。久遠様から、ちょっと確認したい事があるって言われてきたんですけどー」
「・・・・おお。ちょうど良いのが来たではないか」
「・・・・・・・?」
そうしている間に、三若が確認作業をしていたら一葉が俺の監視役をしろとか言われたので一葉達が仕事をしている部屋とは別の部屋に来ていた。雛は「あー」「うー」「おー」とか言っているが、縁側に腰掛けてる俺の近くで唸り声をしている雛。ゴロゴロ転がっている雛ではあったけど、声がしなくなったなと思ったら止まりこちらを見る。
「あー。やっぱいいねぇ・・・・一真さん。クジで勝って本当に良かったよー」
「何の事だ?」
「だって、一真さんとこうやって寝転んでればいいんだよ?しかも公方様達公認で。和奏ちんと犬子は今も必死で働いているのに、雛はお昼寝するのが仕事とか最高だよー」
「別に昼寝しているのは構わんが、雛の仕事は俺がちゃんと休んでいるかどうかの監視役だろ?」
「でも一真さん、勝手に逃げたりしないでしょ?公方様達との約束だし」
「神が約束を守らないとしたら、まずいからな。逃げたりはしないが、あちら側から来てほしいと言われたらいくら一葉達の約束があってもあちら側には行くさ」
あちら側というのはもちろん神界と冥界にトレミーだ。今は休んでいるが、神界・冥界での会議や簡易型神殿の報告やら輪廻転生システムを構築したのを確認したりと結構人間側よりも忙しいも
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