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ハイスクールV×D ライド23
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り、彼の剣なら……)

「っ!? 匙! 吸い取れ!」

「ああ! 『黒い龍脈(アブソーション・ライン)』!」

 フリードの真っ二つ……とは行かなくとも、刀身を切り裂かれてもなお剣としての機能を残しているエクスカリバーと切り結んでいた四季がフリードの足元……匙のラインに気付くとそう指示をだす。

「……これは!? 俺っちの力を吸収するのかよ!?」

「どうだ! これがオレの神器だ! お前がぶっ倒れるまで力を吸い取ってやるぜ!」

「力を吸い取る神器!?」

「さて、これで形勢逆転……お前には聞きたいことがある、この場で捉えさせてもらう」

 四季はブラスター・ブレードを構えながらフリードへと注意を向ける。フリードを己が抑えながら匙の神器で力を全て吸収する。そして倒れた後で捕縛する。確実に聖剣も敵の捕虜も得られる作では有るが、不安材料は他の敵の存在。

「ドラゴン系神器か!? 忌々しい!」

 何度も斬ろうとしているが簡単には切れない。

「グァ!」

 そんな中でフリードの手から鮮血が舞う。遠距離からの狙撃……四季の指示通り詩乃がやってくれたのだろう。だが、それでもエクスカリバーを手放す事はなかったが、

「これで……」

 反撃を封じたと判断し、ブラスター・ブレードを構え出力を上げたピンポイントバーストを打ち込む体制をとる。

「邪魔だぁ!」

「っ!? やっぱり、邪魔だったな、半端剣士!?」

 憎悪に染まった顔で木場が新たに二本の魔剣を作り出して四季へと投げつける。それに反応して後ろに飛んで避けると、木場は動揺に作り出した魔剣を両手に構えてフリードへと向かう。







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