任務【話が長くなりすぎました! いい加減オチをつけてください!】
最終話
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ら、きょとんとしている高雄と愛宕。
肉主砲をしごいているのを見て、物凄い剣幕で司令官室に入り込んでくる摩耶と鳥海。
「姉ちゃん達ばっかりずるぜ! 俺達だけ仲間はずれかよッ!」
「ひどいです、お姉ちゃん達……私だって……私も仲間に入りたいですッ!」
ズィッと高雄と愛宕に詰め寄る摩耶と鳥海。
「提督も提督だぜ! 俺達高雄型は四姉妹だってのによぉ! 俺と鳥海だけぬけものとかありえないぜ!」
「そうです! ひどいのです! こんなの不公平ですッ!」
寝転んでいる俺は何も答えない。
「提督! ……提督? あれ? なんか変じゃねーか?」
「ちょっと見せてくださいです」
鳥海は俺の胸に耳をつけ、心音を確認する。
「……まさか」
鳥海は俺の口と鼻に手をかざして、息の有無を確認する。
「……そんな、まさか」
鳥海は俺の手首に触れて脈を確認する。
「……こ、これは」
鳥海は俺の目を開いて瞳孔を確認したりと、あらゆる確認方法を試す。
それはまるで、死亡確認である。
「……亡くなっています」
ピシッと音が聞こえそうなくらいに緊張が走る。
「え? どういうことかしら?」
ひきつった笑みをうかべながら、心臓が止まっている俺を見つめる愛宕。
「提督、死んでいます」
「?? ……!? ……!! ………………ええええええッ?!」
大変なことになった。
高雄、そして愛宕と交わした“一生一緒にいましょうね”という約束が、こうも短く終わってしまうとは。
「お、おい! どうすんだよ姉ちゃん達! 殺人事件じゃねーか! 桃色殺人事件だぜ!」
「そ、そんなこと言ったって、まさか死んじゃうなんて思っていなかったものぉ!」
混乱している摩耶と愛宕は目をぐるんぐるん回しながら、おろおろ、あたふた、おたおたと、司令官室中をうろうろ彷徨い歩く。
そんななか、鳥海は冷静であった。
「とにかく蘇生が先決です! 蘇生と言えば人工呼吸です! ……人工呼吸? ……チュウ? ……そんなぁ! 心の準備がぁ!」
鳥海は冷静に状況を判断し、勝手に盛り上がり、身勝手に照れてしまう。
提督の蘇生よりも初キッス喪失の羞恥心が勝ってしまい、顔を真っ赤にしながらジタバタと暴れ出した。
慌てふためく3人をよそに、高雄は無言無表情になって俺を見下ろす。
そしておもむろに俺の顔を掴み上げ、そのまま持ち上げてしまう。
首だけでプラーンとなっている俺は首つり状態だ。
「ね、姉さん!? な、何を?!」
死体に鞭打つような仕打ちをする高雄を見て、愛宕は更に混乱する。
そんな愛宕をよそに、高雄は俺をポイッと投げ上げた。
そして
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