暁 〜小説投稿サイト〜
【艦これ】艦隊ウラこれくしょん 高雄型重巡姉妹編
任務【話が長くなりすぎました! いい加減オチをつけてください!】
最終話
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
ら、きょとんとしている高雄と愛宕。
 肉主砲をしごいているのを見て、物凄い剣幕で司令官室に入り込んでくる摩耶と鳥海。

「姉ちゃん達ばっかりずるぜ! 俺達だけ仲間はずれかよッ!」

「ひどいです、お姉ちゃん達……私だって……私も仲間に入りたいですッ!」

 ズィッと高雄と愛宕に詰め寄る摩耶と鳥海。

「提督も提督だぜ! 俺達高雄型は四姉妹だってのによぉ! 俺と鳥海だけぬけものとかありえないぜ!」

「そうです! ひどいのです! こんなの不公平ですッ!」

 寝転んでいる俺は何も答えない。

「提督! ……提督? あれ? なんか変じゃねーか?」

「ちょっと見せてくださいです」

 鳥海は俺の胸に耳をつけ、心音を確認する。

「……まさか」

 鳥海は俺の口と鼻に手をかざして、息の有無を確認する。

「……そんな、まさか」

 鳥海は俺の手首に触れて脈を確認する。

「……こ、これは」

 鳥海は俺の目を開いて瞳孔を確認したりと、あらゆる確認方法を試す。
 それはまるで、死亡確認である。

「……亡くなっています」

 ピシッと音が聞こえそうなくらいに緊張が走る。

「え? どういうことかしら?」

 ひきつった笑みをうかべながら、心臓が止まっている俺を見つめる愛宕。

「提督、死んでいます」

「?? ……!? ……!! ………………ええええええッ?!」

 大変なことになった。
 高雄、そして愛宕と交わした“一生一緒にいましょうね”という約束が、こうも短く終わってしまうとは。

「お、おい! どうすんだよ姉ちゃん達! 殺人事件じゃねーか! 桃色殺人事件だぜ!」

「そ、そんなこと言ったって、まさか死んじゃうなんて思っていなかったものぉ!」

 混乱している摩耶と愛宕は目をぐるんぐるん回しながら、おろおろ、あたふた、おたおたと、司令官室中をうろうろ彷徨い歩く。
 そんななか、鳥海は冷静であった。

「とにかく蘇生が先決です! 蘇生と言えば人工呼吸です! ……人工呼吸? ……チュウ? ……そんなぁ! 心の準備がぁ!」

 鳥海は冷静に状況を判断し、勝手に盛り上がり、身勝手に照れてしまう。
 提督の蘇生よりも初キッス喪失の羞恥心が勝ってしまい、顔を真っ赤にしながらジタバタと暴れ出した。
 慌てふためく3人をよそに、高雄は無言無表情になって俺を見下ろす。
 そしておもむろに俺の顔を掴み上げ、そのまま持ち上げてしまう。
 首だけでプラーンとなっている俺は首つり状態だ。

「ね、姉さん!? な、何を?!」

 死体に鞭打つような仕打ちをする高雄を見て、愛宕は更に混乱する。
 そんな愛宕をよそに、高雄は俺をポイッと投げ上げた。
 そして
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ