第七章
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ものもですか」
「そう思います。少なくとも」
彼に顔を向けての言葉だった。
「今こうしてここで落語ができるんですからね」
「ですね。わしもその話を聞けますね」
「ええ、確かに」
「では行きましょう」
円満の背中に手をやってだった。
「まずは広島の地酒を楽しんで下さい」
「楽しみにしてますよ」
広島の街はもう元に戻ろうとしていた。戦争の跡は消えようとしていた。しかしその戦争で生まれた二人の絆はそのまま残っていた。その二人は笑顔で今その広島の街の中に入るのだった。
小噺 完
2009・12・3
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