暁 〜小説投稿サイト〜
小噺
第七章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初
ものもですか」
「そう思います。少なくとも」
 彼に顔を向けての言葉だった。
「今こうしてここで落語ができるんですからね」
「ですね。わしもその話を聞けますね」
「ええ、確かに」
「では行きましょう」
 円満の背中に手をやってだった。
「まずは広島の地酒を楽しんで下さい」
「楽しみにしてますよ」
 広島の街はもう元に戻ろうとしていた。戦争の跡は消えようとしていた。しかしその戦争で生まれた二人の絆はそのまま残っていた。その二人は笑顔で今その広島の街の中に入るのだった。


小噺   完


                 2009・12・3
[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ