マブラヴ
0878話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ハイヴ攻略が終わって暫く、オーストラリアに基地を用意して貰って母艦級や反応炉の研究を各国の研究者と始めたり、各種式典なり、ハイヴのデータ検証といった事を含めてようやく諸々の面倒くさい後始末が終わった俺達シャドウミラーは、以前からの約束通りに京都へと花見にやってきていた。
……この世界の日本って、東京じゃなくて京都が首都なんだよな。その辺に違和感があるものの、丁度4月で桜が満開の時期という事もあって、花見に関しては関係ない件に関しては取りあえず置いておく。
「アクセル……これが、桜?」
俺の隣で、呆然とシェリルが二条城に咲いている桜へと視線を向けながらうっとりとした声を出す。
そう、俺達が……より正確にはシャドウミラーの幹部達は京都の二条城で花見と洒落込んでいた。
もっとも、さすがに全員がいる訳では無い。ホワイトスターを空にする訳にもいかないので、向こうにはエキドナ、レオン、ムラタが残っている。
……ムラタが残っても戦闘時しか役に立たないと思うんだがな。
そして……
「ふははははは、見ろぼーや! これだ、これこそが古都京都の美しき桜の景色だ!」
エヴァがテンションMAXで騒ぎ、ネギやネギパーティを前に張り切っている。
「アルト先輩、凄いですね……」
「ああ。この桜吹雪の中を飛べたら、どんなに気持ちいいだろうな……」
「って、お前は結局飛ぶ事だけかよ。ライブのせいで来られなかったランカちゃんの為にも、何か土産は買ってってやれよ」
ルカ、アルト、ミハエルのスカル小隊3人組は持ってきたジュースを飲みながら呟く。
今回は男3人だけで、それぞれの恋人は連れてきていないらしい。
「星刻、星刻、綺麗だね」
「はい。桜というのは日本の象徴とも言える花だとか。私達の世界に戻ったら、黒の騎士団に連絡を入れてみるのもいいかもしれません」
麗華と星刻が桜に見惚れながらそう呟く。
麗華が桜の花びらの舞う中をチョコチョコと走り回っているのを、星刻は笑みを浮かべて眺めている。
「その、ムウ。私も来て良かったんですか? これはシャドウミラーの行事なのに」
「気にするなって。きちんとアクセルから許可も貰っているしな。それよりもお前さんやレイと一緒にゆっくりと過ごすっていうのも久しぶりだしな。どうだ、レイ?」
「はい、その……見事、と言うしかありませんね。出来ればシン達も連れてきてやりたかったです。彼女もいますし」
サンドイッチやオードブルを中心とした、洋風な行楽弁当を食べながらナタル、ムウ、レイの3人は空中を舞う桜の花びらに目を奪われながら言葉を交わす。
……そう、今回の件を聞きつけた者達が色々な世界から参加しているのだ。
色々と、本来であればここにいてはいけないような面子もい
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ