マブラヴ
0878話
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が舞う。
そして背後から聞こえてくるのは美砂とアウルの起こしている戦闘音。
……最後のだけはどうなんだろうな。
「おーい、美砂、アウル。ここは貴重な文化遺産の場だし、花見をする為に明日からも人が多く来るんだ。あまり破壊するような真似はするなよ」
「なら、俺にじゃなくて、この女に言えよ!」
何気にアウルも魔法を使えるようになっていたのか、風の矢を放って美砂の光の矢を迎撃している。
と言うか、魔法発動体はどこから……いや、シャドウミラーにいれば手に入れるのはそれ程難しくはないか。
「ふふん、なかなかやるけど……まだまだ甘いわよ!」
再び放たれる光の矢。
確かにアウルも魔法を使えるようにはなったんだろうが、それでも魔法に触れた年月で言えば美砂の足下にも及ばない。
結果的には風の矢は光の矢に押し込まれていき……
「はい、そこまでよ美砂」
「ギュペ!?」
不意に姿を現した千鶴が自らのアーティファクト、虹色領域の腕輪の力によって生み出された重力で美砂を押し潰す。
「おいおい、マジかよ……なんつーか、俺ってば初めてお前の事を尊敬するかも」
ミハエルがサンドイッチを手に、そう呟く。
その視線が不意に俺の隣にいる社へと向けられるが……さすがに10歳程の社を口説くつもりにはなれなかったらしい。
「そう言われてもな……いっそ、ネギま世界ではそう珍しくも無い、普通の出来事だぞ?」
「……あれでか……」
まぁ、さすがに魔法の事を知らないメンバーの前ではそんな風にはならないだろうが……うん?
不意に、こちらへと近づいてくる複数の人間の気配を察知する。
俺が連れてきたメンバーはこの近辺に全員いるから、当然近づいてきているメンバーは俺達以外の者だろう。
そう思って視線を向けると、2人の人物と4人の人物がこちらに近づいてきているのが見える。
ここで2組に分けたのは、2人の人物はともかく4人の方はこの二条城を警護している斯衛と同じ軍服を着ていたからだ。
そして、2人のうちの片方は見覚えのある顔だった。
周囲にいる者達も、こちらに近づいてくる集団に気が付いたのだろう。シンと静まりかえってそちらへと視線を向けている。
やがてその集団が俺の座っている場所から2m程の位置で止まると、見知っている顔が口を開く。
「アクセル代表、二条城の桜は楽しんで貰えているかな?」
「ああ、無理を言ってこの場を用意して貰った日本帝国に関しては感謝してるよ。斑鳩崇継……だったな?」
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