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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-3 転機の連続
Story3-12 生きた証
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『このアイテムのポップアップメニューから使用を選ぶか、あるいは手に保持して〈蘇生:プレイヤー名〉と発生する事で、対象プレイヤーが死亡してからその効果光が完全に消滅するまでの間(およそ10秒間)ならば、対象プレイヤーを蘇生することができます』


『およそ10秒間』と言う一文。


アバターが四散してからナーヴギアがマイクロウェーブを発して生身のプレイヤーの脳を破壊するまでの時間だろう。


「…………茅場……晶彦……」

人の感情を弄んで…………お前はそれを『ゲーム』だと割りきる。

ふざけるな…………ふざけるなよ……!

「絶対に俺の剣で斬ってやる」

ピコーン

俺のメニュー欄のスキル欄にnewの文字があった。


その名前は……『神速剣』熟練度がすでに少しあった。

キリトの援護をしたとき……見知らぬ感覚を覚えたのは……知らず知らずのうちにソードスキルを使っていたのだろう。


俺の…………三つ目のユニークスキル。









そこでキリトの方を見る。

ふらふらしていた。


「キリト…………」

「シャオン…………俺は死にたいよ…………」

「…………」

「いっそのこと…………俺が生きていなければ…………」




「本当にそう…………思うのか?」

「?」

「『生きていなければ』『死にたいよ』

そんなのお前が逃げてるだけだろ」


キリトはそこで俺の胸ぐらをつかんだ。

「何も知らずに…………!!」

「ああ、知らないよ、何も。

お前がどれだけの絶望を味わったかなんて、俺は知らない。でも…………死んだやつにとらわれて前も向けないんじゃあ……そんなのお門違いだ」

「誰が前を向いてない……だ…………死んだやつにとらわれている……だ…………何も分からないお前がつべこべ言うな!!」

「分からなきゃ言っちゃいけねぇのか!


お前は逃げてるだけだ! 死んだっていう事実から!

お前が死なせたその事実は! これから先もずっと変わらない!

けど! その事実を記した過去の意味は、お前自身にしか変えられないんだよ!

そんなに死んだやつのことを思うんなら! お前が生きて! そいつらの『生きた証』をお前の記憶に残せよ!

それだけの責任も持てないなら…………話は別だがな」

キリトを俺から引き剥がす。

「帰るぞ」

「………………」

キリトは、頷くと……共にその場を離れた。
















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
















そして……クラインたちのいる場所
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