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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-3 転機の連続
Story3-11 聖なる夜に
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組の中でも最強…………あのヒースクリフ以上だとな。だからこそなぁ。

お前らをこんな所で死なすわけにはいかねえんだよ!
キリト!シャオン!」

伸ばした右手で真っ直ぐに指差し、さらに叫んだ。

「たった2人なんてやめろ! 俺らと合同でパーティを組めば良いじゃねえか! 蘇生アイテムはドロップさせた奴のもので恨みっこ無し、それで文句ねえだろう!」



……確かに……クラインの言葉は身を案じる友情から出ているんだろう。

だが………キリトにとって、この場は譲れない。



「それじゃあ、意味ないんだよ」



「クライン、心配してくれるのはありがたい。
けど、俺達2人で十分だし…………キリトの心情は……クラインが理解できるほど浅いものじゃない。


それでもキリトを止めようとするのなら……まずは俺を斬ってからにしろよ」


言われたクラインはどこか……悲しい目をしていた。










エリアに第三の侵入者が姿を現したのはまさにその瞬間だった。



バシュウウン!!







今度のパーティは10人どころじゃなかった。

ざっと見ただけでその3倍……近くはいるだろうか。

「……お前らもつけられてたな、クライン」

キリトも武器を構えた。

「……ああ、そうみてェだな!」

50mほど離れたエリアの端から、風林火山とオレ達を見つめる集団の中には、何人か顔見知りもいた。

風林火山のメンバーがリーダーであるクラインに顔を近づけ、低くささやいた。

「あいつら、聖竜連合っす。フラグBossの為なら、一時的オレンジ化も辞さない連中っすよ!」


それは……キリトは勿論、俺もよく知っている。

攻略組、トップギルドの一つで、最強ギルドと謳われる血盟騎士団と並ぶ名声も誇る。

個々のレベルは俺やキリトの方が高いが、数の多さとそして安定した強さ……それが聖竜連合の強さだ。



かなり厄介だぞ…………キリトだけを行かせて俺が…………


「くそっ!!くそったれがっ!!」

クラインが叫び声を上げる。


「行けッ! キリト! シャオン!!ここは俺らが食い止める!お前らは行ってBossを倒せッ!

アレだけ大見得切ったんだ!死ぬんじゃねえぞ!オレの前で死んだらぜってえゆるさねえからな!!」


クラインの怒声と共に、風林火山メンバー全員が構えた。


「………悪い、クライン」

キリトは背を向ける。


もう、時間は殆ど残っていない。後数分で指定時間だ。

2人は最後のワープゾーンへと足を踏み入れた。
















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