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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-3 転機の連続
Story3-10 消えない過去
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ほんとだって言うなら、速攻で現実の連中が皆のナーヴギアを剥ぎとりゃ一瞬で終わりだ。
だが、出来ないってことはマジってことなんだよ。
HPが0になった瞬間……ナーヴギアが電子レンジに早変わりして、俺らの脳をチンするんだよ。
じゃなけりゃ、これまで糞モンスにやられて、死にたくねえって泣きながら消えていった連中は何の為に……」
「……それ以上言うな、クライン」
キリトの表情が暗く……冷たくなってゆくのを感じた。
「……俺やキリトがそんな事わかってないと思ってるのか?
もしそうなら、俺達はお前と話すことはもう何も無い」
俺はキリトのほうを見た。
「俺も………蘇生の可能性は1%でもあれば十分だと考えている。確かめもしないで結論付けるのは逃げてるだけだ。
俺とキリトなら2人でも十分に狩れる。
それに、キリトが必要とするアイテムは俺には必要ないんだ。
ま、組むのを断るのなら、無理にとは決して言わないけどな」
「俺は…………」
目を瞑ったまま……キリトは考えた。
「……よろしく頼む。シャオン」
「考え直せ!2人とも無茶なことはやめるんだ。
お前らの実力は疑わねえよ。そりゃそうだろう、この世界でトップクラスのプレイヤーだぜ?
でもよ……いくらなんでも無謀すぎるだろ! たった2人で、年イチのBossとやるなんてよぉ!」
クラインはきっと心配してくれているのだろう。
プレイヤーの利害を越えて、純粋に、だ。
フラグMob……Bossクラスのモンスターをたった2人狩る。
それが、いかに無茶な行動なのか、それぐらい俺も知ってる。
それでも…………
「確実に狙ったモノを獲るならこの方法しかない。
やるって言った以上、キリトが了承してくれた以上、俺はやる」
「悪いな……シャオン」
「……気にすんな。あくまでも個人的なアレだからな」
とりあえずその場を去る。
「俺の目の前で…………俺の知ってるやつが死ぬのは…………もう、嫌なんだよ」
俺にとって……一番の理由は多分…………それなんだ。
Story3-10 END
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