暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-3 転機の連続
Story3-10 消えない過去
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ほんとだって言うなら、速攻で現実の連中が皆のナーヴギアを剥ぎとりゃ一瞬で終わりだ。

だが、出来ないってことはマジってことなんだよ。
HPが0になった瞬間……ナーヴギアが電子レンジに早変わりして、俺らの脳をチンするんだよ。

じゃなけりゃ、これまで糞モンスにやられて、死にたくねえって泣きながら消えていった連中は何の為に……」


「……それ以上言うな、クライン」

キリトの表情が暗く……冷たくなってゆくのを感じた。

「……俺やキリトがそんな事わかってないと思ってるのか?

もしそうなら、俺達はお前と話すことはもう何も無い」

俺はキリトのほうを見た。

「俺も………蘇生の可能性は1%でもあれば十分だと考えている。確かめもしないで結論付けるのは逃げてるだけだ。

俺とキリトなら2人でも十分に狩れる。

それに、キリトが必要とするアイテムは俺には必要ないんだ。

ま、組むのを断るのなら、無理にとは決して言わないけどな」


「俺は…………」

目を瞑ったまま……キリトは考えた。








「……よろしく頼む。シャオン」





「考え直せ!2人とも無茶なことはやめるんだ。

お前らの実力は疑わねえよ。そりゃそうだろう、この世界でトップクラスのプレイヤーだぜ?
でもよ……いくらなんでも無謀すぎるだろ! たった2人で、年イチのBossとやるなんてよぉ!」



クラインはきっと心配してくれているのだろう。

プレイヤーの利害を越えて、純粋に、だ。



フラグMob……Bossクラスのモンスターをたった2人狩る。

それが、いかに無茶な行動なのか、それぐらい俺も知ってる。



それでも…………



「確実に狙ったモノを獲るならこの方法しかない。
やるって言った以上、キリトが了承してくれた以上、俺はやる」

「悪いな……シャオン」

「……気にすんな。あくまでも個人的なアレだからな」

とりあえずその場を去る。
















「俺の目の前で…………俺の知ってるやつが死ぬのは…………もう、嫌なんだよ」


俺にとって……一番の理由は多分…………それなんだ。
















Story3-10 END
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ