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いない。その時にパパがどう答えたのかも思い出す事はできなかった。
なんだか、ふいに笑みがこぼれた。
「ひいおじいちゃんとおじいちゃんが吸っていたからだよ」
青い空の下で、私は女の子にそう答えた。私の吐いた白い煙は、今では完全に姿を失ってしまっていて、タバコの匂いだけが、まだじんわりと口に残っている。
女の子は私の答えに不思議な顔を向けていたけど、それ以上何かを言う事はなかった。
”私もあともうちょっと。”
目を閉じて、残りの生と口に残ったタバコの匂いを静かに感じている。
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