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暁の舞R
ピンチ…!?
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「え?食料は……?」

「え?持って来てないよ、赤虎が持って来てるんじゃないの?」

「俺は刀と短剣、手榴弾、着替え、お金だけだよ」

「えっ!?それじゃあ食料は………」

俺たちは最悪のシュチュエーションが脳内に浮かんだ。

「「………………………………………………」」

「なぁ渚、い、いい加減冗談は止めてくんないかなぁ」

「赤虎こそそのパンパンなバックの中に実は入っているんでしょ?」

「このバックの中身見るか?」

「…………うん」

俺がバックの中身を渚に見せると沈黙が訪れた。

「………………………………」

「……………………な、嘘じゃ無かっただろ?」

「これってかなりピンチなんじゃ………」

「………そうだ!」

「どうしたの!?」

「そういや少し戻ったところに川があったよな!」

「……あっ!そうだね!」

「そこに行って魚を捕まえるんだ」

「で、どうやって取るの?」

「潜って魚を一突き!……って言いたいが俺泳げないし……」

「それじゃあ釣るしかないね」

「そういう事になるな、まあ取り敢えず川に向かうか」

俺たちは川に着いた後、釣竿を作り始めた。

「お!さっき拾ったこの木のツル頑丈だな、これなら問題ない」

「赤虎〜、木の実拾って来たよ〜」

「サンキュー、これで餌もよしっと!」

「結構まともだね!器用だなんて意外だよ」

「意外は余計だ、意外は」

「釣り針はどうするの?」

「さっきそこら辺の石がいい按配に割れてたからそれを使う」

「それじゃ日が暮れる前に釣ろうね!」

「ああ!」


「赤虎〜掛かった〜?」

「まだ〜、てかこの台詞何回目だよ………」

俺たちはかれこれ二時間くらい釣りをしているが一向に釣れない。

「ねぇ赤虎ここ魚居ないんじゃないの……」

「言うな、何も言うんじゃない……」

「お腹減ったよ〜」

「言うな、何も言うんじゃない………」

「赤虎!」

「言うな、何も言うんじゃない………」

「魚!掛かった!!」

「言うな、何も言うんじゃ………魚!?」

俺は渚に言葉に反応しすぐさま渚の方に向かった。

「本当だ!引いてる…やったな渚!」

「う、うん褒めるの良いから手伝って…重い……」

「魚はそんな重くないだろ」

俺がそう言いながら竿に手を掛けると

「お、重っ!何だこれ!」

「でしょこれはヤバイよ!」

「渚!一気に引き上げるぞ!」

「うん!せーのっ!」

俺たちは勢いそのまま後ろに尻餅をついた。

「いてててっ、大丈夫か渚…」

「うん、それより竿は?」


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