第十一話 南雲大尉!!本人は水雷出身だった!!その十五
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「卑怯卑劣の限りしくさりおって」
「今度こそ負けんかい」
「日帝衆の人達の邪魔すんな」
こう言ってだった、そのうえで。
二人に早くたい焼きを買う様に急かした、二人もたい焼きを店の価格で買ってそのうえでその場で食べてだった。
清水寺に赴いた、寺は南雲の応援の観衆と世界中から駆けつけてきたマスコミでごった返していた。二人がその中に入るとだ。
誰もがだ、むっとした顔で言った。
「今日こそは負けろよ」
「御前等みたいな汚い奴等は負けろ」
「南雲大尉の華道に勝てるものか」
「やっと今日負けるんだな、御前等」
「清水の舞台から落ちて死ね」
こんなことを言う者すらいた。
「それで二度と出て来るな」
「何かいつも通りだな」
「ああ、だよな」
その圧倒的なブーイングの中を進みつつだ、二人はふてぶてしい態度で話した。
「俺達ってな」
「人気ないよな」
「作品自体も人気ないしな」
「マジで打ち切りか?」
こちらの危惧もするのだった。
「このままいくとな」
「今回で終わりとかな」
「次回作決まってるからな」
「それ有り得るな」
本当に次回作は決まっている、だから何時打ち切られてもおかしくない作品であることは事実だ。
「ジャンプの漫画みたいにな」
「作者いい加減だしな」
「連載中断とかな」
「それもあるな」
「ネット小説ってざらだからな、連載中断」
「江口寿史さんみたいなな」
一体幾つ連載が中断しているかわからない漫画家も困ったものだ。まさかアニメ版まで白い鰐で終わるとは誰も思わなかっただろう。しかも今調べたら二十七年かけて完結していた。
「そうした世界だからな」
「俺達だって何時どうなるか」
「だがその危機も乗り越えて戦ってるからな」
「俺達は正義のヒーローだぜ」
「お母さん、あいつ等アホなこと言ってるよ」
「しっ、聞いちゃいけません」
指差す幼子の手を取ってだ、母親が咤る。
「あの二人は最低なんだから」
「アホじゃないの?」
「アホで最低なのよ」
それがジャスティスカイザーの二人だというのだ。
「それがあの二人だから」
「ああなったら駄目なんだ」
「そう、あんな大人になったら駄目よ」
またこうしたことを言われる二人だった。
「ああなったら人間おしまいよ」
「うん、僕わかったよ」
子供は母の言葉に素直に頷いていた、しかしジャスティスカイザーはその母子を見てまた悪態をつくのだった。
「何が最低だよ」
「アホで最低とかな」
「それいいところねえじゃねえか」
「何処まで嫌われてんだよ、俺達」
このことも悪態をつきつつだった、勝負の場である舞台に来た。そこには既に南雲が待っていて二人に言ってきた。
「では今からだ」
「ああ、華道な」
「今度は華道
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