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転生とらぶる
マブラヴ
0877話
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度の時間が掛かる以上、出番があるまで一休みするとしよう。そう思ってニヴルヘイムの中にある食堂に向かったんだが……

「アクセル代表! シャドウミラーの戦い、素晴らしいものがありました。帝国の喉元に突きつけられた鉄原ハイヴを、こうも短時間で攻略するとは……見事としか言いようがありません」

 食堂の中にいた観戦武官の中の1人が俺の姿を見るや、近づいてきて敬礼をしながらそう告げる。
 眼鏡を掛けており、短く切りそろえられた髪。その顔つきや言動から考えて日本から派遣されてきた観戦武官の1人だろう。

「そうか、満足して貰えたようで何よりだ。俺の事は知っているようだから挨拶は省かせて貰うが、お前の所属とかを聞かせて貰えるか?」

 その言葉に、自分がまだ自己紹介をしていなかった事を思い出したのだろう。小さく頭を下げて口を開く。

「すいません、私は日本帝国本土防衛軍帝都守備第1戦術機甲連隊に所属している沙霧尚哉大尉であります!」
「やっぱり日本人か。なら、確かに目と鼻の先にある鉄原ハイヴは邪魔だっただろうな」
「はっ! ですが日本帝国軍人として、異星起源種共が日本にその魔の手を伸ばしたのなら、我が身命を賭して愛すべき祖国を守り抜く次第です!」
「……何と言うか、硬いな。以前に会った日本人の軍人もそうだったが、もう少し柔らかくしてみたらどうだ?」

 月詠といい、この沙霧といい、このマブラヴ世界の日本人ってのは全員が全員こうなのか? ……いや、夕呼や斑鳩の例もあるのを思えば、偶然俺が会った軍人が硬いタイプが多いって事なんだろ。

「その、申し訳ありませんが性分でして」
「そうか。ならしょうがないな」

 短く言葉を返す。

「アクセル代表、よろしければハイヴ攻略について色々とお話を伺えないでしょうか?」
「……まぁ、いいか。機密にならない範囲でなら話してやる。ただ、もう少しでここからオーストラリアに戻ることになるんだが、日本に帰るなら降りた方いいんじゃないか?」
「いえ、アクセル代表から聞かせて貰える話に比べれば……」

 本人がいいなら構わないか。
 それと同時に、こちらへと視線を向けている他の国の観戦武官達も呼んで、母艦級や反応炉といったような機密にならない部分の話を聞かせてやるのだった。
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