発端、新たなる刺客
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りにダメージも受ける。
健太は慌ててその岩を避けて、空き地に転がり出た。
ドーン!
岩石はさっきまでウイングマンの後方にあったマンションの壁にめり込んだ。
「え〜ヤバイよ、リーダー大丈夫かしら?」
上空からその戦いを見ていたピンクは思わず美紅の手を握った。
「広野君ならまだ大丈夫よ。私たちが出て行くのはまだ早いと思うわ」
美紅ははやる桃子を抑えた。自分たちがウイングマンにとっては奥の手なのだ。
簡単に手の内を見せるわけにはいかない。
間一髪だった健太に向かってビッグプラスは誇らしげに言った。
「オレの放つ光線は、何でも巨大化できるんだぜ!!」
続いてスモールプラスが近くにあったバイクを持ち上げると、ウイングマン目掛けて投げてきた。
「おらよっ! こんなものも大きくなるぜ」
ビッグプラスはバイクに向けての光線を発射した。
バイクはあっという間に10m以上にだんだん巨大化してウイングマンに迫ってくる。
「そんなのありかよ〜っ!?」
健太は慌てて、腰の横についているサーベル=クロムレイバーで真っ二つに切り裂いて、事なきを得た。
と思ったら……
ドカーン!!!
切り裂かれたバイクはウイングマンの後方で爆発してその爆風でウイングマンも吹っ飛ばされた。
巨大化しているだけあってその爆発の規模は半端なかった。
たまたま空き地で戦ってたいたから被害はほとんどなくて済んだ。
しかし――
「これはヤバイ 街中で戦ったら大変なことになっちゃうよ〜!」
健太は慌ててジャンプした。
「こんなところじゃまともに勝負できない。ついて来い!」
飛び上がりながら上空で翼を広げ、裏山に向かった。
「待て!」
ビッグプラスとスモールプラスも慌ててウイングマンを追いかけた。
そして、その後ろを美紅と桃子が追かけた。
「やっぱり、あいつらの能力は巨大化なのね」
桃子の言葉に美紅が付け加えた。
「もう1人の怪人の能力が気になるところだけど……まさか怪力だけじゃないと思うんだけど……」
美紅たちの場所からはプラス怪人の名前までは聞き取れなかった。
「まあね。でも今回はやらしいことをしてくるような刺客じゃなさそうじゃない?」
楽天的な桃子に対して美紅は少し用心深かった。
「そうかな……? でも、どの道このまま広野君だけを戦わすわけにはいかないから、いいタイミングで私たちも参戦しましょう」
4.
健太は街外れの裏山にちょうど戦うのにいいスペースを見つけた。
「ここならやつらにあの攻撃されても被害は少なさそうだ……」
そこは裏山の山中にあり街からも外れているので人が来ることもなさそうだ。
自動車やバイクなどものもないので、爆発のリスクも考えなくていい。
健太は急降下し、比較的戦いやすい野原に降り立った。
続いてビ
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