発端、新たなる刺客
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う1体あった。
それは砂利の塊のようだった。
詳細はわからないが2体で岩を出しているのは間違いないようだ。
「3対2か……」
健太は2人と顔を見合わせた。
「じゃあ、一気にやっつけちゃいましょ!」
ピンクが勢いで突っ込みそうになるのを今度は健太が制した。
「ちょっと待って。コウモリプラス、スノープラスの件から考えてもあいつらがどんな手を使ってくるかわからないだろ?」
そう言われて、美紅と桃子は立ち止まった。
そして、顔を赤くして下を向いた。
美紅はコウモリプラスの、桃子はスノープラスの戦いで恥ずかしい思いをさせられた経験があった。
「そ、そうね」
美紅と桃子は目を合わせて深く頷いた。
「2人はここで待ってて。とりあえずオレが様子を見てくるから」
健太の提案に従った。
美紅と桃子は2体の怪人のちょうど真上辺りまで飛ぶと、そこで健太から手を離した。
健太はプールに飛び込むかのように急速に落下していく。
「チェイング」
変身の掛け声と共にポーズを決めた。
空中で光に包まれた健太は、光が収縮して消えたときにはウイングマンに変身していた。
そして、2体の怪人の真正面に着地すると、大見得を切った。
「悪列ウイングマン!」
プラス怪人はウイングマンの登場に驚くことはなかった。
「お前がライエル様の邪魔をしているウイングマンとかいうやつか……」
雲型の怪人はそう呟いた。そして、自分の名前を名乗った。
「オレはビッグプラスだ」
横にいた砂利型の怪人もそれに続いた。
「オレはスモールプラスだ。さっそく出てきてくれるとは思惑通りだぜ」
「うまく行き過ぎてビビッてしまうわ。どうやっておびき出せるか考えていたんだが、手間が省けたぜ!」
ビッグプラスはしてやったりの顔だ。
「ビッグプラスにスモールプラスぅ〜?」
今までコウモリプラス、スノープラスと比べると名前が抽象的すぎる。
どんな敵なのか健太には想像ができなくて、少し困惑した。
わかっているのは2体のコンビネーションで岩を出現させることができるということだけだ。
「何だか全然わかんないじゃないか……」
しかし、その疑問はすぐに明らかになった。
「これでも食らえ!」
スモールプラスが地面にある小石を拾ってウイングマンに向けて投げてきたのだ。
「なんだぁ、その攻撃は?」
健太は完全に拍子抜けだ。
子供の喧嘩じゃないんだし、小石が当たったところで変身したウイングマンにとっては大した傷を負わせることはできない。
しかし、当然、それだけでは終わらなかった。
投げられたその小石を目がけビッグプラスが光線を放つと光線が命中した小石はみるみる巨大化して大岩となった。
「うわあっ!」
さすがに5m大の岩石となると強化されているウイングマンと言えどそれな
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