暁 〜小説投稿サイト〜
ウイングマン ビッグプラススモールプラス
発端、新たなる刺客
[4/7]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
ないだろう。
「今度は岩プラスかとでも言うのかしら?」
「さあ……でも、そんな感じだろ」
美紅の言葉に健も考えてみた。ライエルたちが何を目的にこんなことをしているのかよくわからない。
ただ、何かをしかけようとしていうことは想像ができた。
何を仕掛けようとしているにせよ、とにかく早くやめさせなければいけない。
健太たちは先を急いだ。
「早く岩プラスを探さないと大変なことになるぞ!」
市街地に向けて走り出した2人に桃子も続いた。
「せっかく来たのに、また家の方に逆戻りなのね……」


3.
街に向かってしばらく行くと、また人だかりが見えてきた。
今度は交差点が岩によってせき止められていた。
そのために道路には車が進むことができず渋滞を引き起こしている。
「あれ? さっきはなかったのに……」
桃子は目を白黒させた。
さすがに単語帳を見ながらでも交差点はちゃんと周りを見て渡っている。この交差点は学校へ向かう途中に通ったばかりだった。
もちろんその時にはこの岩がなかったことは自信を持って言える。
「桃子ちゃんがここを通ってからそんなに時間が経ってないわよね?」
美紅が冷静に状況を確認する。
「うん。せいぜい5分か10分くらいかな……」
桃子も少し前の状況を思い出してみた。
「ということは敵は近いってことか。急ごう! すぐ追いつける!」
そう言うと健太はウイングマンに変身しようとポーズを取った。
「チェイン……」
それを美紅が制した。
「ちょっと待って! 私たちが変身するから、広野君は私たちにつかまって」
ウイングマンは地球の3次元の世界では10分しか変身することができない。変身が解けてから再び変身することができる。しかし、変身には体力的負担も大きい。鍛えているとは言え戦いが熾烈を極めたときには健太が体力不足になってしまう可能性だってある。敵の正体もわからない状態で無闇に変身して健太の体力を損なうのは得策ではないと考えたのだ。
「空から偵察しましょう」
まずは美紅と桃子が変身して飛ぶ。健太は2人に捕まって一緒に空から敵を探そうという作戦だ。
2人は人目につかないところに身を隠すと、胸にW型のバッジをつけた。
美紅と桃子の制服がそれぞれ黄色とピンクがベースのコスチュームにチェンジした。
「ウイングガールズ始動よ!」

変身した2人は健太の両腕を掴んだ。
「リーダー行きますよ!」
そして、イッキにジャンプして空からの偵察を開始した。
上空からだと、一気に見渡すことができる。
いくつも岩が封鎖されている交差点やビルが見える。
その点を追っていくと……
「いた!」
市街地に届く前に雲の塊のような動く物体があった。
「岩プラス……ではないようね」
さらにその場所の近くにまた別の怪しい物体がも
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ