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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第66話 最終決戦
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めんはやて………」

後ろからこっちに向かって来る音を聞きながらヴィータは静かに目を閉じていった………























再び一方的な展開となった。

「ぐふっ!?」

鳩尾に膝を入れられ、下がりそうになった顔を無理矢理上げ、追撃にと拳を繰り出したクレインを止めた。

「やるね………だけどどんどん行くよ!!」

こちらの状態などお構いなしと言った具合に拳と蹴りの連打を浴びせてくる。
あの後クレインは俺に対して限界までいたぶる事に決めたようだ。手甲と足による攻撃に切り替えてきた。

「ぐっ……この!!」

相手のスキを突いて鞘で振り払う。………が、その隙も誘いだった。

「がふっ!?」

避けられ無防備の腹部に拳を連打してきた。正直呼吸も苦しくなってきた。

『ファイヤウォール!!』
「!?おっと!!」

いきなり現れた炎の壁にぶつかりそうになるクレインだったが、炎の壁を目の前にして止まり一旦距離を取った。

「危ない、危ない……ユニゾン状態だったのを失念していたよ。……しかし防御に移る余裕あったんだね」

クレインの言う通りアギトは俺の身体を現状のまま保つのに精一杯であり、俺も防御に移れるとは思っていなかったのである。

「助かったよアギト」
『いいって。それよりも準備出来たって』
「………ああ分かった」

そう言われ、再び構え直す。チャンスは一度きり、失敗は許されない。

「………何をするつもりかは分からないけれど、遊びは終わりにしようか」

油断出来ないと感じたのか、手甲から今までで一番利用している双剣へと変えた。

「行くよ!!」

俺よりも早くクレインが駆け出した。双剣による流れるような連撃にまたも終始押され気味となってしまう。

「どうしたんだい?これじゃあ防戦一方だよ?」

そう言いながら俺へと斬りかかり、返事をする前に右腕を軽く斬り付けられてしまった。

「しまっ!?」

痛みで力が抜け、右手に持った刀を手放してしまった。

「貰った!!」

そんな俺に容赦なく攻め立てるクレイン。

「くっ、あっ………」

最初の攻撃は鞘で防げたが2回目は耐え切れず弾かれてしまった。
手ぶらになり、バリアジャケットも消えてしまった。

「呆気ない幕切れだね。武器も無ければバリアジャケットもない。何か企んでいたみたいだけど何も出来ずに終わりだね!!」
「くそっ………」
「それじゃあ………崩竜残光……何!?」

クレインが技を繰り出そうと動いた時だった。
零治の肩の上から刀がクレインに向かって伸びてきた。

「ぐっ!?」

バリアアーマーで守られている
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