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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第66話 最終決戦
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った………』
「助かったホムラ………」
ホムラが声を掛けていなければ確実に剣に突き刺さっていた。
「しぶといね………」
「浅はかだったか………だが、次はこう上手く行くとは思うなよ?」
完全に強がりだった。
転移からの不意打ち、それこそ今出来る攻撃の一番友好的な手段だったと言える。
そしてクレインも実は冷静に戦っていた事、これこそ致命的とも言える。戦闘経験の無いクレインは攻め続ければ単調になるだろうと考えていたがそれは完全に誘いだった。よくよく考えれば複数の武器を扱う以上、それにあった戦い方を実践でやらなくても勉強してくるのは当たり前だ。
(もはや完全に追い込まれた………良い手段が思いつかない………)
そう思うが顔には出さない。例えそうだったとしても負けるわけにはいかない。
『………私に考えがあるわ』
そんな時、クレインに聞こえないほどの音量でホムラが俺に声を掛けてきた。
『一体何を………』
『黙って聞いて………私を信用できないと思う。だけどこれならクレインも予想外で対応出来ないはずよ』
そう言ってホムラは俺達に説明を始めた………
ヴィータと防御型のブラックサレナの互いの攻撃。
結果的には砲撃は発射されてしまった。
「はあああああああああ!!」
しかしヴィータのグラーフアイゼンも目前まで迫っていた互いの攻撃がぶつかり合う結果となった。
そこからは単純に力勝負。
「負ける………か!!!!」
回転したグラーフアイゼンが砲撃の中を押し進んでいく。ヴィータも歯を食いしばって勢いに負けず、押し進める。
(絶対に負けない………!!)
最早全力だった。後先を考えている余裕も無い。
「貫け!!!!!」
そしてヴィータの一撃が押し始める。砲撃も長くは続かず、威力が弱まって来たのだ。
「これなら行ける!!」
勝ちを確信し、この勢いのまま突き進む。
「………!!」
しかし相手が予想外の行動に出た。
(翼を畳み始めた!?)
広げていた翼を再び閉じはじめたのだ。意味の無い行動に一瞬気を取られそうになるが、直ぐに切り替え、攻撃に集中した。
「終わりだ!!!」
とうとうヴィータの攻撃が砲撃を突き破り、相手へと迫った。
そしてそれと同時に………
「えっ!?」
翼がヴィータを逃がさない様にと自分の方へと押し始めたのだ。
「ま、まさか!!」
気づいた時には遅かった。既に一撃は決まっており、ブラックサレナ自体は崩壊寸前だ。
だが翼だけはその後起こる爆発から部屋を守るようにと閉じようとしている。
「や
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