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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第66話 最終決戦
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、状況が進展したわけでは無い。

(2つ考えはある。このままツェアシュテールングスハンマーで翼ごと潰す方法………これで通れば一番良い。………私の一番威力ある攻撃だけど、果たして本当にあの防御から一撃で倒しきれるか………後は………)

もう1つの案を考え、身体が震えた。まさかに諸刃の剣とも言える案で肉を切らせて骨を断つ戦法だった。
覚悟はしていたが、あの砲撃があるとなると躊躇してしまう自分が居た。

「だけどそれしかないか………」

念には念を入れておかなければもし、失敗すればこの戦いに勝利は無い。追い込まれながらも決して諦めない顔でヴィータは覚悟を決めた。

「やってやる………!!」

ヴィータは再びレーザーで攻撃を始めた敵の攻撃をかいくぐりながらタイミングを計る。

(あの翼が広がるまで耐えないと………)

ヴィータの考えはこうだ。
翼を開いた瞬間、相手の砲撃よりも早く、ツェアシュテールングスハンマーで攻撃する。単純でありながら強固な翼が無い無防備な状態の敵に一番効果的な攻撃だった。
だが、相手の砲撃がどの程度のスピードで発射されるのかが問題だった。先ほどはツェアシュテールングスフォルムを展開しきったと同時に翼が展開され、直ぐに発射された。そうなるとそのままにしてあるグラーフアイゼンを掴み、開いたと同時に攻撃に移らなければならない。かなり難しいタイミングだ。

(まさにコンマ数秒の勝負………!!)

だけどやるしかなかった。これしかもうヴィータには残されていない。

「さあ早く砲撃を撃って来な!!」

煽りながら攻撃を懸命に避ける。デバイスも無いため、受ける際はバリアジャケットの甲冑頼りになってしまう。

「ぐっ!?」

レーザーが背中に直撃し、声が漏れるが、それでも動きを止めずに避け続ける。

「まだか………?」

そう呟きながら相手の様子を伺う。………と言っても相手がどのタイミングでチャージが完了したかなどヴィータに分かるはずも無く、完全に感頼りだ。

「当たるか!!!」

そんな中でも決して諦めなかった。
そして………

(!?敵の攻撃が弱く………誘ってるな)

明らかに先ほどまでとは攻撃の頻度が落ちていた。
直ぐには攻撃には移らず、わざと隙を作っている様にヴィータは思えた。

(だけどこっちにとっても好都合だ!!)

ヴィータの行動は早かった。餌に食いついた魚の様に真っ直ぐグラーフアイゼンへと向かう。
それと同時に相手の翼が動いた。

(やっぱり!!)

相手の行動が読め、ヴィータも急ぐ。
グラーフアイゼンを掴むと同時に翼は大きく開いた。

「勝負!!!」

後はどちらが速いか。

「ツェアシュテールングスハンマー!!」
「…
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