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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第66話 最終決戦
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い中優勢で一気に攻め、止めを刺そうとした瞬間に狙われた。大技である以上対応できない場合が多いが、桐谷の場合も例外では無い。

「あそこで避けられていれば私の負けだったね。本当に残念だ………」

この態度から見ても嘘を言っているようにしか見えない。だがわざわざ口に出して言う必要があるのかも謎だ。
言ったところで俺が信用するとはクレインも思っていないはずだ。

「一体何がしたいんだお前は………!!」

不思議な行動をするクレインにイライラが募ったのか、怒りを込めた口調になってしまった。

「言ったはずさ、私は興味のある事を試したい。このゆりかごでどれほどの世界が壊れていくのかをね。その為に必要な物は全て使う。犠牲もやむなしだ。科学には付き物だしね。………まあと言っても私の場合は全く気にしないんだが………」
「狂ってる………」
「だからこそ君達は私をマッドサイエンティストと呼ぶのだろう?」

何を言っても聞くわけがない。分かってはいたが実際に本人から聞くとクレインの好きにしてはならないと心から思う。

しかし何故だがその答えに疑問を抱いていた。

「もういい………最初から俺のやる事は同じだ。お前を倒し、この事件は終わりだ」

しかしそれは戦闘をする際には関係の無い事。

「いいよ、最後の勝負だ有栖零治………」

クレインは不敵な笑みを浮かべながらそう答えたのだった………












扉の前に鎮座する巨大なボールの様なブラックサレナ。その姿は仮であり、本当は翼を広げた時こそが本来の姿であった。
そしてその状態こそ、他のブラックサレナをも圧倒できる砲撃が発射された。実際ヴィータを追ってきたブラックサレナ達は全員を巻き込み破壊した。

「………マジかよ」

咄嗟の判断でグラーフアイゼンから手を離し、懸命に横っ飛びした事で間一髪難を逃れられたヴィータ。ただし、バリアジャケットのスカートの端は砲撃に晒され、消し炭になっていた。

「パンツ見えないよな………」

この状況下で的外れな事を言っているのは分かっているが、確認せざるおえなかった。

「さてと、どうするか………」

あの砲撃が連射出来るかどうかも分からない、更に発射までのスピードも同じだ。

「だけど突破口も見えた………あの中身が見えた時に攻撃すれば………!!」

ただし、既にツェアシュテールングスフォルムを発動させ、技を出す為に魔力もある程度込めてしまった。
疲労しているヴィータにとってもはや無駄に出来ない量であり、中枢部で使う分を考えればここで再度やり直すわけにもいかなかった。

(どうする………?)

暫くの間後ろから増援が来ることは無くなった事で多少ゆとりが持てるヴィータだったが
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