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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第66話 最終決戦
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「さて、戦う前に色々と疑問があるだろうから答えてあげようか」
いざ戦闘と行こうとした直後にクレインがそんな事を言い出した。
「何のつもりだ?」
「そんなに警戒しなくて良い。私としても後は君を何とかすれば後は重傷の2人に止めを刺すだけだ。まあただの気まぐれさ」
「………」
そんなクレインの態度に俺は警戒を解けない。たしかに色々と聞きたいことはあるが、それ以上に何かを狙っているのが明らかだったからだ。
「さてどうする有栖零治?」
「………分かった、俺も何点か聞きたいことがある」
どっちのしても罠があるのなら必ず使ってくるだろう。だったらあえて話をしてみてクレインの様子を伺うのも悪くない。
『油断しちゃ駄目よ』
「分かってる」
エリスに念を押され、俺は口を開いた。
「先ず一つ目、クレインがわざわざこの部屋で呼び出して戦っていたのはこの部屋に仕掛けがあるからか?」
「その通りだよ」
「仕掛けって言うのはあの高威力の魔力の槍、そして加奈のフォースフィールド」
「大正解。槍の方は一応グレイブフォールと言うが、まあ2つともこの部屋でしか使えない技さ」
この部屋で………仮にそうだとしても何故使えたのか。どちらもかなりの魔力量を使うだろうし、何よりクレインは俺の時にフォースフィールド、桐谷の時にはグレイブフォールをかなり使っていた。とても奴にそれほどの魔力があるとは思えない。
「その顔で大体想像できる。何処にそんな魔力量があるとか疑問に思っているのだろう?確かにあれほどの攻撃を続けるのなら神崎大悟並みの魔力が必要だろう。因みに私は一応リンカーコアを持っているがC位だろうね」
「だったら………」
「君はもう勘付いているんじゃないかい?」
クレインに言われ、先程不思議に思っていた事を思い出した。ゆりかごの中で何故この部屋でAMFを使わないのか………?
「いやそうか、使わないんじゃない、使えないんだ!!」
「何をだい?」
「AMFだ!!この部屋全体に魔力があり、それを利用しているからAMFが使えない……違うか?」
「正解だよ有栖零治。一つ付け足すとするならば、この部屋の魔力は聖王の起動キーと一緒であり、それが停止すれば供給されていた魔力が止まる」
「と言うことは………」
「聖王を奪われ、更に私は槍と盾を失ったって訳さ」
そう苦笑いしながら困った様子で語るクレイン。正直胡散臭い。
だがその話が本当ならばバルトさんとなのはは無事、ヴィヴィオを助け出せたようだ。
『でも一旦動きが止まった後、確かに槍もフィールドも使ってなかったわ。加藤桐谷に止めを刺そうとした最後以外はね………』
ホムラの言う通り確かにいきなり戦闘方法を変えた。故に桐谷も警戒していた。
しかし使ってこな
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