最後の戦い
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なら微妙に残っている詩乃とミユの件に対する怒りをぶつけるか
「……よっこいしょ」
右足を引いて腰を落とす。手を大きく振りながら骨盤の動きを意識しつつ、左足を軸に右足を新川にたたき込む
地面にべちゃっと落ちて停止した新川に駆け寄ると脈を診る
……うん、問題ない。呼吸も正常だし内臓が破裂した、なんてこともなさそうだ
「詩乃、それはやりすぎだと思うんだが……」
「外にある粗大ゴミ置き場にあった私が使えそうな武器がこれしかなかったの」
ミユが自分の家からいつの間にか持ってきていた縄で新川を縛りながら詩乃を見る
詩乃もやりすきだと思っていたのか苦笑いを浮かべている
「まあ、それは置いておいて助かった。あの時は完全に手詰まりだったからな」
「リンこそ、宣言する時間をくれてありがとう。決められたんでしょ?」
「まあ、な」
注射器を払ったあと、顎に拳を打ち込めばおそらく意識を奪うこともたやすかっただろう
最初に蹴りを打ち込んだ時とは違い、距離が短かったからな
「リン……ありがとう。私を助けてくれて」
「……ああ……」
改めてお礼を言われると照れる。遠くから響いてくるパトカーのサイレンを聞きながらそう思った
「ところで、ミユ。この縄……」
「……私の趣味……」
「やっぱりか……」
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