暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれヒーロー
いくら遅くても季節はずれになることはない
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ば我らの手に余るものとなるだろう

早いうちに最後の尾を見つけ出し、封印し直さなければならない

巫子に黒炎を操れるようになってもらわなければ



少年四人が鬼事の様に走り出す姿を眺めながら、人知れず溜息をつく

何も悩み続けていても状況は変わらない

今は地陸を排除できたことを最上としよう

いずれ地陸と同じように修正役たるまじらずシナイも排除して見せる


気配を消したまま樹上から走り去る

子供特有の甲高い笑い声がいつまでも耳に残った



















「納得いかねえ、うん」

「えー・・・いきなりどうしたんですかセンパイ」


先に火の国から離れさせていたデイダラの元へ向かえば、いきなり不平を言われてしまう

一体どうしたことか


「今回の任務!
 なんでオイラがちまちま逃げ回って囮役しなきゃなんないんだよ!
 しかもお前メインだし!後輩の癖に、少しは先輩を立てやがれ、うん!」

「だって今回はボクの封印術がないとダメでしたしー・・・
 ほら地陸とかいう大物やれたじゃないですか、さすがデイダラ先輩!強い!」


正直オレ1人でもよかったんだが、邪神はデイダラがお気に入りだから、もしもに備えてだ

後輩の失敗を庇う傾向にあるからなこの男

封印や地陸の排除に失敗していたとしても、この男に庇われればそう酷い目には合わされない


「・・・死体持って帰れなかったから賞金に換金できないんだぞ・・・うん?」

「・・・角都さんの激怒する様子が安易に思い浮かぶっす・・・」


サイフ役を自称するだけあって角都の金銭感覚はしっかりしたものだ

だからといってオレや他の者にもその感覚を押し付けるのは如何なものか


「あぁやだやだ、ただでさえ粘土代でぐちぐち五月蠅く言われてるのによ・・・」


愚痴るその後ろ姿を眺め、この男は何処の世界でも変わらないものだと感心する

月隠れでも異端児の世界でも水影満月の世界でも、なれの果ての世界でも変わらないものがある










◆◇◆シナイ◆◇◆









木の葉へ帰還して数日後


コンは相も変わらず入院し、シュロも短期入院した

なんでも胃に穴が開いていたとか・・・意外と胃が弱かったらしい

今回の任務失敗に(一応書類上任務成功扱いなんだが・・・)色々思う所があったらしく、経込んでしまったようだ

寺から着いて来たソラも検査入院、特に問題はないらしいが自棄になっている傾向が見られるため監視も兼ねて入院させられている

地陸のことを聞きにアスマが何度も病院を訪れてい
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