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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-25
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てみたいですわ」
「ちょっとぉ! 私もいるってこと忘れないでよね」
「あはは……」


 一夏とセシリア、鈴、シャルロットの四人は蓮と束を見つけた。あの二人が一緒にいるのは最近よく見る光景ではあったが、ゲーセンにいるのは予想していなかった。そんな驚きと一緒に四人は二人のもとへと向かう。
 二人が話しながらやっているのは画面を流れる色に従って太鼓の面とふちを叩くリズムアクション系の所謂音ゲーだった。難易度に従って譜面も難しくなるのだが、二人がやっているのは明らかにレベルが違っていた。


「織斑か。何の用だ」
「いや、別に用ってわけでもないんだが……今二人がやっているのっておになのは分かるけど、なんかいつもと違くないか?」
「ああ、それは俺があべこべで束が三倍速で叩いているんだ」
「だってそれぐらい速くないと遅すぎて出来ないんだもん」


 呆気にとられてセシリアたち三人が画面を眺めていると曲が終わった。二人ともフルコンボして当たり前といった面持ちだった。どうやら三曲目だったらしくて最終の結果が画面に流れていた。


「この曲によってフルコン時のスコアが変わるのはやめてほしいよね」
「俺は別に気にしてないが……それに全部同じだったら全国ランキングのスコアがすべて同じになるだろ」
「そっかあ、それは考えてなかったなっ」


 ゲーム画面には全国ランキングが出ていて、結果が二位とある。


「こんなもんか。……あ」
「むう、いつの間にたっちゃんとやっていたの!? 今日は遊ぶよっ」


 一位と二位のネームがRM&TS。三位のネームがRM&KS。おそらくイニシャルを取ってつけていると思われるが、それで誰が誰とやったのかまで分かるのは束ぐらいだろう。勿論、見慣れている人はその限りではないが。


「今、何やってたか分かったか?」
「い、いえ。何もわかりませんでしたわ……」
「上には上がいるのねえ……」
「……」


 シャルロットには驚きのあまり目を見開いたまま動かなくなってしまっていた。他の人もシャルロットほどではないが驚きを隠せないでいるようだった。鈴に至ってはどこか達観しているようなものを匂わせている。そういうレベルにいたのだ。


 蓮と束の二人は動かない四人を放っておいてゲームセンターの奥へを入っていった。一夏たちは少し遅れて二人を追いかけるように同じように奥へと入っていた。
 蓮と束は二人でできるものを中心に一夏たちはクレーンゲームを中心にして遊んでいた。二人が次々と記録を塗り替えているのを知る由もない一夏は、今日の蓮の態度に疑問を持っていた。


 いつもなら話しかけても無視をするだけなのに、今日は答えてくれた。単純に休みの日ぐらいは話してくれるのか。それとも何か
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